恋と愛失うことと得ることと [2022年05月25日(Wed)]
【失恋】
多義な言葉である。辞書によっては、恋する思いが相手に通じなかったり拒絶されること、としか書いてない。少年期の失恋といえば、誰かを好きになって(たいていは同級生)、告白して(周りが囃し立てる場合あり)、あえなく沈没、それが失恋・・・みたいな固定観念があるが、そんな単純なもんでもない。 愛し合う状態のままで終わるケースがある。死別もあれば、行方不明による生き別れもあるだろう。周囲の力によって引き裂かれて、分かれ別れという場合はかわいそう。多くは強いショックを受け、深い悲しみに沈む。辛い失恋である。 人によってはスレ違いが高じて別れる。ハニーな気持ちが薄れ、欠点が目について我慢ならなくなる。このままでは可愛さ余って憎さ百倍、憎悪するようになる前に、別れを選択する場合もあるだろう。気持ちは二転三転、整理のできない失恋と言える。 失恋は人それぞれ、十人十色。失恋には縁がないと言うなかれ。誰かに賭けた期待を裏切られ、信頼する人からの裏切り、好きなスターの逮捕劇・・・これらも擬似失恋なのではなかろうか。 (エゴの木の花が咲いている。エゴイズム満載の恋愛では嫌われる。与え与えられる関係であってはじめて、恋愛も高められていく) |