散歩する秋に冬来たげんなりだ [2021年10月21日(Thu)]
冬の天気になった。空は高くキリリと澄んでいる。冷たい空気が満ちていても、太陽の姿さえあれば気分爽快だ。むろん太平洋側や瀬戸内に限った話であり、出雲はスッキリとしない天気が多い。名前のハンディもあって、山陰は年がら年中曇って雨や雪ばかりだと信じる向きもあるが、全く誤りである。
秋の長雨がある関東地方に比べれば、晴れの日は多い。夏はいっちょまえに暑いが、アスファルトとコンクリートの度合いが少なく、人口密度が低いことを考えれば都会地より過ごしやすい。春にあっては、寒さと曇天の冬を経て桜花爛漫を格別の思いで迎えることができる。冬にしてもそれほど寒くはないし、中国山地の豪雪地帯こそ1mを越える積雪があるが、わたしのところでは20センチも積もれば大雪になる。 さて、ここ数日西高東低、冬型の気圧配置。10月にして早くも冬がやってきた。ユーラシア大陸にある高気圧からの乾いた風が日本海で湿気を引き連れて雲となって列島に上陸する。雲は山に当たり、雪や冷たい雨を落としていく。山岳地帯を越えたときには空気はスッキリ。再び乾いた風になって太平洋側に冷たいが晴れをもたらす。 おいおい、秋はどこに行ったんだい! のほほんと秋の空の下を散歩する楽しみを与えてくれたまえ。 |