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何のため努力するかと自答する [2012年05月27日(Sun)]

__tn_20120528180319.jpg再び内田樹は言う。私利私欲によってパフォーマンスが大きくなると信じるひとは多いが、違うと。他の人のため考え動き努力したほうが、自分の力を発揮できるということだ。

≪人間は「自分のため」では力が出ないものなんです。「人間は私利私欲を追求するときに潜在能力を最大化する」とほとんどの人が信じている。だから、努力した人間には報償を与え、努力しなかった人間に処罰を与えるというシンプルな賞罰システムを導入すれば、すべての人間は潜在能力を開花させると思っている人がたくさんいます。
(中略)
人間というのは自己利益のためにはそんなに努力しないんです。だって、どんなに努力しても、それで喜ぶのが自分ひとりだったら、そもそも努力する張り合いがないじゃないですか。「面倒くさいから努力するのを止めよう」と思っても、それで迷惑をこうむるのが自分ひとりだったら、踏ん張る気力が湧かない。そんなこと誰が考えてもわかる 。知性のパフォーマンスを向上させようと思ったら、自分以外の「何か」を背負った方が効果的であるに決まっています。自分の成功をともに喜び、自分の失敗でともに苦しむ人たちの人数が多ければ多いほど、人間は努力する。背負うものが多ければ、自分の努力の限界を突破することだって可能になる≫
 (内田樹『最終講義/生き延びるための六講』2011年,芸術評論社)

何のために勉強するのか、何のために仕事をするのか、それを通して何を達成しようとするのか。それらのを含めて面倒と感じることもある他人との深い関わりは、つまるところ人の役にたつことによって自分の能力を開き、人の喜ぶ顔を見ることによって自分も喜びにひたることが嬉しいから関わるのだ。小さな自分のエゴのためだけではない。エゴだけであれば淋しい。同じやるなら「努力する張り合い」がもてる大きな目的でありたい。
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