中退は世紀の称号始まりて [2021年02月18日(Thu)]
王位・棋聖の二冠、藤井聡太が高校を中退した。卒業まで残すところ2ヶ月。それでも名古屋大教育学部付属高を自主退学したのは、将棋に専念したい気持ちが強いのが理由だと。
もったいないことだと思う。高校の卒業資格を得られないことが、もったいない? ほとんど義務教育化した高校を最低でも卒業しないという選択がもったいない? いや違う。藤井にとって高卒の資格が無くとも、今ですら王位、棋聖の二冠という称号がある。今後どこまで勝利の実績を積み上げるのか、想像もつかない。藤井にとって将棋に専念するのはもっともなことで、デメリットはない。 もったいないのは高校のほうである。藤井という稀代のナンバーワン棋士が卒業名簿に名を連ねることが、どれだけ学校の箔をつけることか。学校の評価が高まることは間違いない。 まっいいか。天下の名古屋大学、その付属高校である。藤井が在籍したというだけで、すでに十分かもしれない。 副校長は、いろんな生徒が活躍の場をたくさん持っている、彼のことをずっと応援し続けると言っている。退路を断って将棋という修羅場に身を置く覚悟を固めた藤井二冠。将来が楽しみな若者である。 (ハクモクレンのつぼみが大きくなった。いまは雪をかぶっていることだろう。今朝の積雪10センチあまり) |