かじかんで手指さすってはよ動け [2020年10月20日(Tue)]
![]() 【悴】の立心偏を取ると卒。漢字の成り立ちは、死に装束の襟元の象形だそうで、転じて「おわる」を意味する卒となった。 手が悴むと作業したり、食べたり、書くことが困難になる。すると気持ちが萎える。思うにまかせぬ指や手がもどかしくて如何ともしがたい。擦ってもなかなか元に戻らない。おそらくそうした心の動きが、もうダメだという諦めの気分を生じさせるところから、【悴む】の字が生まれたのではないかと想像した。 (ランタナの季節ももうじき、終わる) |