轟いて響いて渡る車の列 [2020年10月11日(Sun)]
![]() 車3つで、とどろく。スゴい漢字である。幾百、幾千の車が動いて音と振動が大地に響き渡る。 車の字を横にすると、車軸の両サイドに車輪があり、荷や人を載せる車台の象形となっている。字画の多さもまたごっつい印象を深める。轟く車は暴走族の大型バイクと爆音を撒き散らす改造車か? いやいや戦争であろう。しかも中国古代国々が擁する軍備や食糧を運ぶ車が列を連ねる戦争。攻撃用の兵器を詰んだ巨大な戦車が急ぎ進む。土煙を立てて人馬と共に進むその轟音が鳴り響く。住む場所が戦場となってしまって、荷車に家財道具を載せて逃げ惑う庶民の悲鳴が聞こえる。それも轟きに拍車をかける。轟という字には戦争の匂いがある。 (大山渓谷の流れが轟いた先週日曜のこと。ギター三昧のあの日が懐かしい) |