禁酒法陽気なギャングにワンスアポン [2019年02月16日(Sat)]
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傑作映画と言われるが4時間11分。長さに辟易した。トンチ、ユーモア、哀愁も希望が描かれてはいても、基本は凄惨な殺しあいの世界。少年たちはのしあがるが、所詮は綱渡りの犯罪行為で悪党の勢力争いでしかない。かりそめの友情も裏切りによって失われる。 ヌードルスが阿片窟でヤクに陶然とする様子は、死んだ仲間たちを追悼するにふさわしいラストシーンだったのだが、今回加えられた筋書きで哀悼痛惜の感じが吹き飛んだ。銃社会アメリカの狂った歴史を思い知らされたような気がする。 儚い人生をギャングが狂気と抗争で終わらすのも、アメリカ・ファーストで歴史に学ばない狂気を振りかざすのも、大国アメリカの一つの姿だろうか、と考えさせられた。 年老いたヌードルスは幻影を見た。禁酒法時代の若者たちが陽気にどんちゃん騒ぐフォードが走り去った。それを古き良き時代のアメリカの夢、すなわち「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の象徴と見るかどうかは、人それぞれだ。わたしには全く感情移入できない映画だった。 (暗黒時代のアメリカ・ニューヨークの工場群ではない。出雲・ビッグハートの黒のホール天井だ) |



