願いたしボールを集め背を高く [2019年01月14日(Mon)]
ひとというものは、どこまで闘う衝動を持っているものかと思い知らされた。むろん、サイヤ人など人類ではない架空のアニメ世界のものであるのだが。映画をうみ出したのは人間の理性と本能だ。
孫悟空はスーパーサイヤ人にして孤児。幼名はカカロットなのだそうだ。ドラゴンボールの基礎知識はあまりないが、『ドラゴンボール超ブロリー』を見た。その孫悟空を上回るサイヤ人がブロリー。孫悟空もブロリーも出自は不幸ではあるが、傑出した闘争力を持っている。 どんなにぶちのめされても倒れず反撃していく。とどめを差したと思っても相手は蘇ってくる。その応酬を見るうちに慣れっこになって眠くなるのが玉にキズではあるが、迫力ある戦闘シーンであった。 この物語の主題の一つが7つのドラゴンボールを集めること。7揃うとどんな願いも叶うという。ただし一つだけ。笑ったのは、女ブルマの願いは5歳ほど若返ること。10歳や20歳では目立っていけないのだそうだ。宿敵フリーザの願いは5センチ身長を伸ばすこと。巨大な身体になると周りに笑われるからと。 宇宙を滅ぼすほどの戦いを繰り広げて、詰まるところの願望がその程度のものだとは恐れ入った。笑った。ひとというものの境涯は、狭い範囲にしか及ばないのだと感じたところだ。 (遠い遠い星間宇宙の編み目ではない。牛久大仏のそば、アミ・プレミアム・アウトレットの店舗照明装飾) |