風変わり吹き抜けていく秋の日に [2018年10月20日(Sat)]
風が変わった。秋霜烈日とまではいかないが、朝夕の冷え込みに風邪をひく人がいる。暑さに痛めつけられた身体が急な温度変化に対応できなくて、変調をきたす。風邪ひきさん、どうぞご自愛を!
秋風は秋の季語。秋風って、どうなっていくものだろうか。ふつうは吹くものだ。寂しげな影をまとって吹き抜けていく。 秋風のふきゆけゆくや人の中 久保田万太郎 強すぎる秋風は噴く。まだ台風の危険は去っていない。雨を噴き、瓦を散らす秋風なとまっぴらだ。この風は悶えるかのように地球を鳴らす。 秋風は香る、春風のように薫る。日だまりの暖かさ。くりくりした日向と影のコントラストを楽しみなさい。 秋風は囁く。冬は近いと耳元で囁いて、寒さに覚悟召されよと、辛い冬でも負けるな、励め。 秋風は装う。着飾って錦繍の見栄えをふる舞うのだ。綺麗になって皆を引き寄せ、拝まれて冬の準備を始めるのさ。 と、ハチャメチャに秋風飲んで飲み過ぎて、含んだツマミにまた酔いつぶれる。 (ハロウィンのカフェラテは、苦い顔をしているが、少し二日酔いの私の腹にほんのり甘く収まっていった) |