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柿食えば鐘が鳴るなり様式美 [2018年10月19日(Fri)]

fumihouse-2018-10-19T23_18_52-1-thumbnail2.jpg様式美を追求した映画であった。『散り椿』はキャメラマンとして大成した木村大作監督の作品だ。画面のひとつ一つが綿密に計算されたものであろう。それぞれの場面が美とともに、緊迫感をもって見る者に迫ってくる。

江戸中期の物語。藩首脳の不正を訴えたがために藩を追われた剣豪・新兵衛(岡田准一)。離れてなお刺客が襲ってくる環境。連れ添った妻(麻生久美子)が病没。死の床で託した最期の願い。故郷に舞い戻り因縁の者たちと対峙。争いが表面化し多くの人を巻き込む。姉を宿したかのように新兵衛を慕う里美(黒木華)・・・。

緊張感いっぱいのストーリーにあって、花も風景も建物も雪の京の街角も故郷の緑も人々も、全てがきりっとした輪郭をもって画面が展開していく。「ゴッドファーザー」のテーマに似たメロディもまた叙情と緊張を高める。

ナレーションは豪華にも豊川悦司。それでいて、物語の説明をセリフで表そうとするから少々無理がある。もったいないと思う。脚本に難があるように思った。刺客たちが人の顔貌(かおかたち)をしていないのも不満があった。小さな藩である。知り合いもいようし、新兵衛に立ち向かうのは恐怖をもつ者もいるはずなのに、ためらいもなく斬りかかり、いとも簡単に殺されていく。まるで仮面ライダーのショッカーのように平板で人間味がない。が、画面の美で補って余りある。

クレジットタイトルの出演者やスタッフの名前は全て自筆だったのに驚いた。自筆は一期一会。活字のように同じ字にはならない。だからこそかけがえのない存在である。武士の生き方の美も一度だけ、二度同じことはない。人生全てが同じこと。凛として覚悟をもって動いていこう。

(椿に似ているが、山茶花が咲く季節となった。これから数ヶ月は目を楽しませてくれる淡いピンクのかわいいヤツ)
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