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家族とはニセと本物どちらいい [2018年07月01日(Sun)]

fumihouse-2018-07-01T13_23_09-1-thumbnail2.jpg他人には愛想よくふるまっても家内では子供を虐待し憂さを晴らす本物の家族よりは、擬似家族のほうがいい。姉をないがしろにし可愛い妹だけをえこひいきする実の両親よりは、ニセ家族のほうがまし。

カンヌ映画祭の最高賞を受賞した『万引き家族』は家族のありようを考えさせてくれる。血のつながりだけが家族の条件ではない、そうした当たり前のことをつきつける。

一つ屋根の下で生活するが血縁はない6人の擬似家族。バアちゃんの年金、トオちゃんの日雇仕事、カアちゃんのパートで暮らしている。夕飯はトオちゃんとムスコが万引きしてきたカップ麺。ムスコは小学校には通っていない。住民票などないからだ。ファッションヘルスで働くネエちゃんもおり、のちにムスメも加わった。

みんな仲がいい。家族以上の絆で結ばれている。海水浴に行って楽しんだ一日がカゾクの最高潮のとき。むつみ合う姿がほのぼのと幸せそうだった。

絆が強いといっても、全力で互いを守り合うわけではない。バアちゃんが死んだ。葬式はしない。死亡届も出さずに、軒下に埋めた。ムスコが飛び降りて入院した。犯罪がばれそうになって他の者は夜逃げしようとした。その程度の絆だ。

ムスコがごまかしに気づくところがある。「家で勉強できないヤツが学校に行く」「店で誰かが買うまでは誰の持ち物でもない」。彼が迷ったことがきっかけになってカゾクは崩壊を始める。

カゾク解消の段になって、トオちゃんは「もう、おじさんに戻る」とムスコに伝える。バスが発車して後にムスコの口が開いた。「お・と・う・さ・ん」と。帰るべき実の家族はないが、心地よかった日々が懐かしい。ほとぼりが冷めたら、再び擬似家族に逃げ込もうとするかのような雰囲気で映画は終わった。どんなに毎日が薄氷を踏むような危うい毎日であっても、彼らは仮りそめの絆を頼って生活することになるのだろうか。

(下野の国で最初に見つかったという花。下野にちなんでシモツケと名付けられた。紫陽花の額部分に似ている)
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