救急車遅れて命は失われ [2018年05月11日(Fri)]
自宅から救急搬送されたものの消防職員が住所を誤ったために病院への到着が遅れた。死亡したのはそのせいだ、として遺族が消防組合を訴えた。
60代男性が胸の痛みを訴え妻は119番通報した。消防本部が住所検索システムの入力情報を誤って救急車の出動を要請したために到着が10分遅れた。夫は心肺停止状態となり、低酸素性脳症で死亡したという。広域消防組合は謝罪したものの、死亡した男性の長男は納得していない。搬送の遅れと死亡には明快な因果関係が有りや無しや。男性は心臓を患っていたようだ。 わたしは思う。AEDが普及して心肺停止状態になった場合の処置法が知られるようになった。AEDも万能ではないし、どこにでもあるわけではない。心臓マッサージが蘇生の鍵となる。救急車が着くまで手をこまねいていれば、助かる命も消える。しかも男性には心筋梗塞の既往症があった。家族は何らかの対処をしてしかるべきだったのではないか、と思うのである。プロには大きな責任があることは確かだが、過度の責任の押しつけは、かえって追い詰めて害になると思うのである。 (ウマノアシガタにも命がある。彼らも命がけで生きている) |