サクラ咲き吹雪が舞って日本の春 [2018年03月30日(Fri)]
ホトケノザが小さな赤紫色の花を咲かせている。道端や田んぼ、空き地では当たり前の春の風景だ。花びらを引っぱると、つるんと抜ける。円筒形でスポイト状の花びらは赤紫からグラデーションを帯びて透明になる。透明な先っぽを口に含んで吸う。甘い春の味。夏に咲くサルビアに比べると小さすぎて甘味は弱い。けれど春の香りが口に広がる。花びらは6本。すべて取り去ると残るのは濃い赤紫の膨らんだつぶつぶ。妙な昆虫に見える。
春の花の最盛期。ホトケノザやぺんぺん草、コブシにモクレン、桃、李、ペチコート水仙、ムスカリ(グレープヒアシンス)、タンポポ、雪柳、木瓜、レンギョウ、菜の花、椿、馬酔木、沈丁花・・・・。 その頂上に位置するのがサクラだ(もちろん日本人にとってという意味であるが)。出雲でのソメイヨシノの開花が27日。わずかに3日で六分から七分咲き。明日明後日には八分を超えて、気象台が言うところの満開となるだろう。来週も好天が続く。花吹雪の舞い散る日本の風情を楽しもう。 |