自然減自然増にも物語 [2018年01月27日(Sat)]
島根県統計調査課が人口移動調査(1月1日現在)を発表した。平成30年1月1日現在の推計人口は、683,770人となり、前月に比べ388人の減少。その内訳は439人の自然減、51人の社会増であると。
「439人の自然減」、すなわち出生者数から死亡者数を差し引いて439人の減少となったわけだ。「51人の社会増」、すなわち県外へ転出した人と転入者との差し引きが51人の増となる。 その数値の裏には、亡くなった方や遺族の悲しみがあり、生まれた赤ちゃんへの祝意が含まれている。望んで外へ出た人もいようし、念願叶ってUターンした人もあるだろう。 それらをひっくるめて、いや、まとめることなどできない。全体総量や傾向を確かめるのに統計数値は便利であるが、そこには取り替えのきかない多くのドラマが隠れていることを忘れてはならない。 (石見・グラントワの内壁を飾っていた、石州瓦をモチーフにした陶器製のタイル。この一つひとつにも製作者の物語がある) |