危ないか士気を鼓舞する運動会 [2015年10月18日(Sun)]
運動会の花形は総合リレーだと前に書いたが、近ごろの小中学校の運動会には、人間ピラミッド(膝立ち)や人間タワー(肩に立って重なる)が不可欠だそうだ。ところが組み体操は危ない。大阪市教委が事故防止のため、ピラミッドは5段、タワーは3段を上限に規制した。
運動会が盛り上がってほしい、生徒に達成感を得させクラスを団結させたい、観客を唸らせたい。一方で安全でなくてはならない。巨大化する組み体操では骨折事故が多発しており、学校当局にとっては悩ましい。 ムカデ競走でも足や肩などの骨折リスクが高い。先頭が転び後ろから折り重なる。中ほどがリズムを崩してブレーキがかかって横倒しになる。 百足がウェーブを起こすように鮮やかな動きとは言えないまでも、つながった左右の足が統率よくリズムを刻む。大きな歩幅で重戦車のように進む様は見ていて楽しめる。練習の甲斐あって選手も心地よいだろう。 危険だからといって前後二人のムカデ競争にしたらどうだろう。崩れると怖いから二段のピラミッドにしたとしたらどうだろう。実にツマラン。安全をとるか、華をとるか。学校関係者の悩みは尽きない。 |