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猫になりマウスと戦う秋の夜 [2015年10月16日(Fri)]

fumihouse-2015-10-16T18_24_22-1-thumbnail2.jpg近ごろ私は猫になる。真に迫って猫になる。

二週間ほど前の夜中の3時。天井をカリカリ、ガリガリやる音で目が覚めた。鼠だった。どこから入り込んだものやら思案に暮れる。天井を棒でつつくと静かになる。しばらくするとまたガリガリ、ゴソゴソ。睡眠不足になった。翌夜もやはり3時。たまらない。

鼠撃退用に機具を買った。超音波と電磁波の威力で鼠を追い出せるという代物だ。時間がかかると注意書きにはあるが、一週間経ってもゴソゴソ屋根裏を駆け回り、微細な声で合図しあう様子には大きな変化がない。唯一爪でカリカリやる場所が替わってきて、頻度が多少減った程度だろうか。もう我慢ならなくて、私は猫になった。

ニァーオ ニューニュー ガャオ グァン ギャー ミャウ ミュウミュウ。

擬態を駆使して演技の限りを尽くし、私は鳴き叫んだ。すると、ピタリと鼠たちはなりを潜めた。やったっと勝どきをあげたのも束の間、翌夜にはやはり鼠は屋根裏にいた。機具と猫なで声を併用する夜が続いている。幸いに夜の早い時間に騒ぎ出し、格闘すると、夜中には静かにしてくれている。抜本的に解決してしまいたい。どんな策があるのだろう。

(今夕の仁摩の浜に沈んだ夕陽。太陽が隠れるとすぐに夜がきた。縫い針のように細い月が白い骨の色をしていた)
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