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湯たんぽに豊かな空虚冬気分 [2014年01月23日(Thu)]

__tn_20140123173201.jpg昨日は、代わり映えのしない生活に感動はあるかというと…感動はあり身近にこそ美はある、と書いた。今日の朝日新聞に湯たんぽだけで冬を過ごす記者の筆になる文章が掲載された。湯を沸かして湯たんぽに入れ、座った太ももの上におき、大きいひざかけを掛ける。寝る前には湯たんぽを布団の腰の位置におき、寝る前に足元に移せば朝までぬくぬくだそうだ。

≪私たちは経済成長とともに「ある」幸せを求めてきた。金がある。電気がある。暖房がある。ああ幸せ! それに慣れると「ない」ことを恐れるようになる。でも実は、「ない」中にも小さな幸せは無限に隠れているのだ。≫ (朝日新聞1月23日付け社説余滴「やみつき暖房ゼロ生活」稲垣えみ子筆)

私たちは物に囲まれて生きている。必要があって買うばかりではなく、景品やプレゼントとしてもらったり、拾ったりするうちに、机の周りも居間も台所も押入れも、すぐさま物であふれてしまう。いつか使うかもと思うと捨てられない。だから断捨離が流行る。最小限必要な物だけでシンプルに暮らしたいと願いつつ、いつのまにか洪水のごとくあふれている。

記事にあるとおり、私たちが「ある」幸せを求めてきたからである。「ない」中の小さな幸せ、隠れた豊かさ、空虚な空間の温かみ…それらを噛みしめていきたいものだと思う。

物だけではない。何かもの寂しいとテレビをつけ、車に乗れば必ずラジオやCDをつけないと気がすまないというのも、一種のモノ依存症といえるのかもしれない。空間が満たされていないと心も満たされないという「ある」こと信仰と名づけよう。

(今日の昼の時間帯に松江は青空で満たされていた)
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