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象徴となれや島根のしまねっこ [2014年01月21日(Tue)]

__tn_20140121182115.jpg広島のしまねフェアでは、ゆるキャラ『しまねっこ』を間近に観察する機会を得た。彼?の動きに感心した。いや、感動した。単に、かわいい!っと騒がれるレベルを越えて、風格すらただよわせている。

誕生から3年あまり。一昨年のゆるキャラグランプリでは6位。昨年は10位と順位を落としたが、その愛らしさは群を抜いていると私は思う。まっ黄色のつやつやした毛並み。黒くて丸い、深い目。大社造りの千木や鰹木に見たてた頭のデザイン。しなやかに動く手足に、ずん胴だから動きは意外になめらかだ。

たたずまいがいい。スタッフがしまねっこの周囲を固めて、出番を待つ風情には大スターの風格を感じる。しまねっこは静かに待つ。扉が開くや、追っかけ的なファンが周りを取り囲む。するとしまねっこは、演技を始める。周りのテンションは上がっていく。カメラが並び、ツーショットで写真撮影を待つ人がいる。臨機応変に彼は愛敬をふりまき、「カワイイッ」と悲鳴にも近い歓声があがる。それでもどこか彼には落ち着きがあるし、人気者にありがちな尊大さもない。

しまねっこは跳び跳ねない。毒舌で受けをねらうような奇抜さももたない。訓練されているとはいえ、中に入る俳優?さんを感じさせないほど、しまねっこはそのキャラで人格化している。3年の間、苦労もあったことだろう。不快な客にどつかれたこともあったかもしれない。それを乗り越えて今彼はここにいるのだなあ、と私は感じた。

しまねっこは際立って目立つことはない。それでも、いいものはいい、と主張する。しまねっこは単なる島根の代表にとどまらず、島根の姿を象徴しているような気がした。爆発的な人気を博す必要はないと思う。徐々に広がって不動の地位を築いてほしいと思った。
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