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崩れても砂の力を活かす道 [2013年10月20日(Sun)]

__tn_20131020192831.jpg鳥取砂丘にある「砂の美術館」に行ってきた。今年のテーマは『東南アジア編〜王朝の栄華とよみがえる神秘の国々』。世界各国の砂の彫刻家たちが、自然や遺産景観を描き、都市景観と伝統文化との混合、民芸や舞踏の世界を超一流の腕でもって見せてくれる。

温暖で熱帯雨林の茂る東南アジアには多種多様な動植物がおり多くの文化も茂る。市場は豊富な作物や商品でにぎわってきた。思想面でも元からある土俗宗教に加えて、仏教やヒンズー教、イスラム教、キリスト教が入り込み、儒教の影響もあることだろう、百家争鳴の歴史が繰り広げられてきた。民族や王朝の勃興と没落は引きも切らず起こってきた。だから複雑だし知らないというのが正直なとこ ろだ。

印象的だったのが「歓喜の行進」。遠征を終えて兵士たちが象軍とともに王都アンコールトムに凱旋する砂のレリーフ。クメール王朝の最盛期を物語る。12から13世紀のことだろうか、誇らしげな兵士の表情が印象深い。だが、何百年も続いたクメールの栄華も、後継争いや周辺国の伸張で力を削がれ、支配層が仏教からヒンズー教へ宗旨替えしたこともあったのだろう。14世紀には帝国は崩壊してしまった。

展示室の入口には「砂という素材への挑戦」と題して次のような説明書きがあった。≪常に崩れるリスクと隣り合わせ。砂という素材の限界に挑みます≫。人間社会も同じこと。崩れるリスクをいかに防ぎ、崩れる前に新展開を企図して、人々に不幸を感じさせないようにするか。希望の種を播いて芽を出させることができるのか。人類が生き続ける限り永遠の課題である。

さらに説明は次のように記す。≪限られた時間と場所でしか存在できない砂像。彫刻家達は、この砂の芸術に情熱を注ぎます≫。うーん、深いなあ。人間の営みすべてに通じることだ。すべて営みは、時間と空間に制約される。俳句は五七五の三十一字に限られ、絵画はキャンバスに描かれ、事業は割かれる予算と人員に制約される。なによりも1日は24時間しかなく、わたしの人生はこの肉体と精神の範囲に限られている。組織で協調してものを行う場合であっても、自身の体と感覚を離れてはありえない。永遠はない、また無尽蔵もない。だからこそ文化は花開き、人は輝く。

(アンコールトムに凱旋する兵士たち)
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