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アラビアにロレンスありと轟いて [2013年10月18日(Fri)]

__tn_20131018180129.jpgアラビアから帰った彼が田舎の一本道にバイクを走らすところから映画『アラビアのロレンス』は始まる。エンジン音が腹まで響いて観る方も爆走している気分になる。危ない、ヒヤヒヤする‥‥案の定、事故は起こり彼は帰らぬ人となる。しかしロレンスはすでに帰らぬ人だった。身体は英国にあっても精神はアラビアで死んでいた。

アラビアの砂漠は雄大だ。あまりに広い。それにひきかえ人間は小さすぎる存在。岩山や砂礫が連なり、砂の海が人を飲み込む。スクリーンではじめて感じられる迫力の映像だった。砂漠に出入りする巨大な太陽。人やラクダを溶かさんばかりの蜃気楼。カメラをじっくり据え付けて長い時間を費やして撮った映画であることがわかる。

延々と続く広大な砂漠を一人の味方を助けにロレンスが反対を押して単独で向かうシーン。白かった。空までも砂漠に照らされて白く感じるほど輝いていた。あの白い地平線からロレンスが男を連れて現れたとき、彼の栄光が始まり、同時に凋落の始まりも示していた。

オスマン帝国トルコの要衝アカバを陥落させたロレンスが夕日の逆光が照らす海岸を悠々とラクダにのって歩くシーンが素晴らしい。激しく人間を責め立てた砂漠が途切れて海を臨む。トルコ軍に大きな痛手を負わせたという自信が彼に漲っていたシーンだ。景色の雄大さは気宇壮大な彼の心意気を示していた。

ロレンスのカリスマ性にのってアラビア連合軍はトルコ軍を破り、帝国から解放された。しかし統一アラビアにとって、もはやロレンスは必要ではなくなった。また、老練で二枚舌の英国はトルコに替わりアラブを支配しようともくろんでいただけに、ロレンスの存在は邪魔だった。利用するだけ利用して目的を達したらお払い箱にされたとも言えるし、ロレンスは乱世のヒーローであり戦乱が終われば使命を果たしたと言えるのかもしれない。

いずれにせよ、毀誉褒貶にさいなまれてロレンスは壊れていく。ズタズタに心を病んでいってしまった。映画で脚色されたとはいえ、アラビア半島にこの人ありとうたわれたトマス・エドワード・ロレンス大佐。砂漠に名を残す王者である。
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