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事業者と業者の違い天と地と [2008年07月31日(Thu)]

佐藤日出海氏が書かれた『産業振興を志す自治体職員のための工場訪問マニュアル』を興味深く読んだ。訪問先の企業を不愉快にさせる「工場訪問で、言ってはいけない言葉」の代表例として、「業者」という言葉があった。私の気持ちを代弁し、補足してくれるものであったので引用する。

≪民間企業のことを、一般的に「業者」と呼ぶのだと勘違いしている公務員は、とても多いようです。私もそうでした。しかし、民間企業間で「業者」と呼ぶのは、「自社が納入について、選定の権限をもっている物品やサービスなどの事業者」のことで、自社と対等の関係ではないことが通例です。したがって、製造業では、下請の企業を「業者」と呼ぶことはありません。「取引先」とか「協力会社」とか言います。

 『民間企業の現状を知りたい』という意味で、『業者のみなさんの現状を教えていただきたい』などと発言しようものなら、「役人から業者呼ばわりされた」と憤慨する製造業の経営者が多いでしょう。「業者」は絶対に禁句です。≫

この4月に私はこのように書いた。佐藤氏の文章を読んで、決して間違っていないのだと確信を持つことができた。

≪公務員や公的団体の職員が民間の事業者のことを「業者」と呼ぶのもその表れだ。業者という表現は、一般に認知されているわけではないが、私は事実上の差別表現だ思っている。丁寧なつもりで「業者さん」と言ったとしても、その本質は変わらない。

 どんな小さな部署であっても、一担当者であっても、予算の執行権を持ち、民間事業者がへりくだった表現で腰をかがめてくれる。少しムリな注文でもイヤな顔をせずに聞いてくれる。それは一見気持ちのよいことのように思えるが、だんだん公務員を傲慢にしていくことは間違いない。≫
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