冒険は若さの象徴三人で [2013年08月04日(Sun)]
『冒険者たち』は1967年に公開されたフランス映画。新型エンジンの開発に取り組む中年技師のローランと、パイロットのマヌー(アラン・ドロン)、長く滑らかな金髪をもつ美女で前衛彫刻家のレティシアが主人公だ。彼女が登場するときの軽快で明るい音楽が印象深い。
三人とも挫折した。マヌーは飛行ライセンスを剥奪され、ローランの開発したエンジンは爆発し失敗。大枚はたいたレティシアの個展は酷評され彼女は失意に沈む。厳しい現実を前に三人は一発逆転、一攫千金を狙ってアフリカ・コンゴの海に沈んだ財宝を探した。見事に探し当てるものの、夢追い人ローランとマヌーのモチベーションとなってきたマドンナ・レティシアはマフィアの手に掛かっ てあえなく死ぬ。彼女の夢を代わって実現するために二人は動いた。しかし二人もやがてマフィアに追いつめられ破綻することになる。 青春の破天荒さと物悲しさを描いて楽しい映画だった。男女の間に生まれる友情、その友情が恋愛へと移行していく微妙さ。それらがレティシアの天真爛漫な美しさとあいまって印象が深い。 |