迫り来る湿った風に襲われて [2013年07月29日(Mon)]
昨日28日の朝は湿気が強かった。雨は降りそうになかったが、予報は出雲で夕方くらいから降るとなっていた。ところが雨は加速度的に激しい勢いで山口・萩、島根・津和野方面を襲った。松江、出雲でも昼過ぎには猛烈に降りだした。萩・津和野では「これまでに経験したことのないような大雨」につき最大級の警戒で命を守る行動をとってほしいと、気象庁が呼びかけたのが午前中。各地で観測史上最大の降水量を記録し、川が溢れだし道路が寸断された。萩の島根に近い地域では1時間に135ミリという信じがたい雨が降ったという。風呂桶の水を1秒に3,4回ずつ浴びるに等しい感覚だと推測する。死者や不明者が何名かおられ何とも痛ましい。ご冥福とご無事を祈りたい。
島根県の災害対策本部は28日朝には設置されていた。警戒態勢をすっ飛ばして、災害対策である。孤立世帯へ防災ヘリコプターを派遣するのはもちろん、自衛隊まで出動を要請するのは異例だったかもしれないが、結果として適切な対応だった。災害救助法が適用され被害の復興を期することになる。 松江地方気象台は、県内では昭和58年 (1983年)7月以来の大雨に匹敵する規模であると断定した。ちょうど30年前の7月23日未明からの豪雨で益田、浜田、三隅方面は壊滅的に被害を受けた。むごい災害だった。そのとき107人が亡くなられたと記憶する。 昨日の午後、12時間もしないうちに雨は落ち着き、今日の昼には日も射していたが、今夜もまた激しい雨が降る可能性があるという。土砂災害の危険性も十分に残る。ムッとするような熱い西風が吹きつける。しかも湿っている。偏西風の蛇行でもってポケットとなった日本海に南から温かい湿った空気が入り込んだのが今回の雨の原因だそうだが、まだ油断はできない。災害とは、来てほしくない自分は大丈夫だという油断につけ込んでくるものだから、無警戒となって危険箇所に近づくことは厳に慎まなければならない。 (追記13.7.30) 今回ニュースは繰り返し報じた。山口県萩市と島根県津和野町と。山陰の小京都、山口、萩、津和野とセットで語られることから、津和野は山口県だと誤認する人が多いから、今回認識を改めた人がいると思う。 |