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くちなしをなしとなしとで繋げたら [2013年06月17日(Mon)]

__tn_20130617222110.jpg「くちなし(梔子)」の花が咲いた。街路の植え込みになっている花が咲いた。初夏、梅雨のころの花だ。いい香りがしている。白い細身の花は誇り高く咲いている。散る頃にはよじれて汚れて美しくはないが、果実は漢方薬になるという。役に立つ華のある花だ。

「カオナシ」は千尋に誘われて湯場に入った化け物だ。スタジオジブリの名作中の名物だ。自分の居場所がなくて、自分の存在感を自分では感じられず、他人の評価がなくては自信が持てない化け物だ。現代人を象徴している。増長して、気にくわない他人がいれば「あいなし」と判断して容赦なく喰ってしまう。出雲弁で言ったら「あやがない」状態で、不条理で理不尽になる。

千尋は「 意気地なし」ではなかった。自分の運命と懸命に戦い、豚になっている母と父を助けた。懸命ではあったが、「後先なし」ではなく思慮深かった。「言う事なし」だ。しかし一歩間違うと「死人に口なし」で、彼女も父母も「底なし」のあの異界に沈んだままになっていたかもしれない。そもそも千尋の名前を湯ば婆に奪われて「名なしの権兵衛」に成り下がる一歩手前だった。「待ったなし」のピンチを千は切り抜け、千尋として蘇った。「のべつ幕なし」に押し寄せる難題を越えた。「事もなし」に父母はこの世に舞い戻ったが、「怖いものなし」どころか怖いものだらけだった千尋の活躍のおかげで、「何気なし」に退屈な日常に戻っていく。憶えていないのだから感謝せよと言っても無理だ。「由なし」だ 。

「一文なし」になってしまったら、「否応なし」に額に汗して働かないといけない。「貧乏暇なし」だ。「おかまいなし」にいじめたり、非難したりする酷い他人もあるかもしれない。「頭ごなし」に罵声を浴びせかける他人もいるかもしれないが、じっと我慢の子だからね。黙って言わせておこうよ。「言う甲斐なし」だからね。いずれいじめた人たちは「かたなし」になって、あなたの実力を認めるだろう。悪口を言ってた人も「顔色なし」に驚き慌てることさ。

「袖なし」の涼しい格好で夏の「着こなし」おしゃれにしてね。遙かおいでよ出雲の地へと。「名物に旨い物なし」と言うけれど、「種なし」のデラウェア、島根ぶどうは美味しいよ。「二十世紀なし」は島根にも栽培される。あのジューシーさ、たまらない。大遷宮なった出雲においでよ。「開けっぱなし」で心明るく出雲の夏においでよおいで。「なけなし」の財布をはたいておいでとは言わないよ。心豊かに暮らすあなたにとってそれなりの蓄えはあるでしょうから。
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