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美しき青き地球に生まれしは [2013年05月18日(Sat)]

__tn_20130518224315.jpg21世紀まであと30年。『2001年宇宙の旅』はその頃の映画である。IBM(映画にもロゴが登場した)が覇権を競う1960年代後半、21世紀になるとコンピュータはここまで発展すると予測していたのだろうか。原題は『2001: A Space Odyssey』。2001年宇宙のオデッセイ冒険物語という意味。オデュッセウスがトロイア戦争後に漂流と報復を重ねる物語である。コンピュータがヒトを越えようとしたこの映画と絡みを持たせているのだろう。

不協和音の弦楽器オーケストラ、不協和音の男女混成の合唱が存分に使われて、観る者を不安にさせる。一方で予定調和で物事が進んでいるときには、ヨハン・シュトラウスの『美しき青きドナウ』が軽やかにワルツを奏でる。もちろんあの有名なテーマ音楽は胸にズーンと飛び込んできて素晴らしい。

冒頭に人類の夜明けが描かれる。旧人類のもとに正体不明の巨大な板状の物体。黒い巨大な板が現れる。高さは5m幅は2mはあろうか。厚さは30cmほどだが、揺らぐことなく立っている。その力によってヒトは知恵を得た。動物の骨を武器として他部族との戦いに勝つ。投げ上げた知恵の象徴としての骨が、地球を周回する宇宙ステーションに切り替わって、時代は百万年を飛び越えた。

超高度な人口知能ハルが不調を起こしたのか?それとも反乱か。発端はハルの遊びだったのかもしれない。自身の影響力を図るための無邪気な遊び心。飛行士に疑われて、ハルに自己保身の心が芽生えた。ヒトを排除しようと画策するハル。しかしハルは、ヒトなくしては自身の知能を発揮できないことが十分わかっていなかった。頭脳さえ明晰ならばよしという不遜な考えがあった。木星軌道上でヒトとハルとの壮絶な戦いがあり、船長一人を残しヒトは死んだ。しかしハルも回路を切られて死んだ。そんなつもりではなかった、心を入れ替える、許してほしいと後悔の言葉を訴えながら死んだ。

残された船長は木星近くで黒い巨大な板を見る。そして宇宙のすべての光を集めたような幻灯が流れ行くのを呆然と見続ける。宇宙はビッグバンによって創世し、いろいろな元素ができて星雲が誕生する。煮えたぎった星々が冷えて惑星、なかでも地球が生まれる。冒頭の旧人類たちが生きた頃も経て、人類の時代がやってきた。

気がつくと船長は、豪華な一室に宇宙服ごと降り立っていた。そこで食事をする金持ち。何十年か歳をとった船長自身だった。次に目にとまったのは老いて死を間近にした金持ち。それも船長であり、やがて死んだ船長は赤ちゃんとなって生まれ変わる。宇宙空間に浮いてその根源となる力が黒い曼荼羅状の板にあるようだ。何を象徴するものなのか、映画では電磁波を発しているという説明をしていたが、よくはわからない。

すごいSFX撮影。コンピュータグラフィックがないあの時代にすごい映像ができたものだと思う。アポロ計画が進行しつつあるあの頃とはいえ、これだけの映像を想像するのは並大抵のことではなかろう。そして手塚治虫の火の鳥を思い出させるような輪廻転生と三世の生命観。そこにコンピュータに頼りすぎることの警告を織り込んで、感慨深く見終わった。と思いきや、エンドロールが終わっても「美しき青きドナウ」の演奏が続いて終曲まで荘厳な音楽が流れ続けた。地球は美しい、人間は弱いものではあるが尊厳あるものだ。日々を大切にせよ、諦めるな、美しいものを愛でよ、睦みあって生きよというメッセージが聞こえたような気がして目頭が熱くなった。

(追記2013.5.19)「あの有名なテーマ音楽」と書いたが、あれがリヒャルト・シュトラウスの『ツァラトゥストラはかく語りき』なのだと知った。ずっとこの映画のものだと思っていた。トホホ。。。
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