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欲深に心の地平広げたし [2013年05月14日(Tue)]

__tn_20130514231349.jpgデフォー作『ロビンソン・クルーソー』は孤島でのたくましいサバイバル生活を描いたものだと思っていた。もちろん、難破して一人生き残ったロビンソンの二十数年にわたる自給自足生活を描くことが中心だとは言えるが、実際に読んでみると(鈴木建三訳,集英社文庫)、意外な側面があるのを知った。最低限の物質さえあれば、体は飢えず心は満ち足り、キリストの神の愛を感じて暮らすロビンソン。いつ死ぬかわからない船乗りであったときには感じなかった信仰心が彼に芽生え、神と対話しながら生きる喜びを描く物語である。

≪私は、自分の現在の状況をこのように決められたことにたいして、神の意志にすべてをゆだねるだけでなく、今の境遇にたいして 心から感謝するように決心した。私のような人間がまだ生きているのだし、自分の犯した罪にふさわしい罰も受けず、この島でとうてい期待すべくもないさまざまな恩恵を受けているのに、不平などいうべきではないのだ。私は自分の境遇に泣き言などいわず、ただひたすら喜び、無数の不思議が重ならなければ、とうてい手にはいらなかった日々のパンに毎日感謝すべきなのだ。(中略)大きな奇蹟、いや奇蹟の連続によって自分は養われてきたのだし、世界じゅうの無人の場所のなかで、打ち上げられてこれ以上に私に好都合だった場所を、ほかに言ってみろといわれてもとても言えるものではない。≫

≪価値があるものというのは、私がそれを使えるものだけである。食べるものや、その他の 欲望をみたすものだって、十二分にあったけれど、それ以上は私にとってはなんだというのだろう。≫

感謝すること、そして欲少なく足るを知ること、これが物語の主題である。これを五十九歳の時に書いたデフォーは、その後6年間猛烈に小説を書き進めたという。当時の五十九歳は相当の年配であるが、デフォーは小説という精神を深める開拓作業を絶え間なく行い続けた。人間にとって心の地平を広げるという面にあっては、いくら欲深であっても決してかまわないのだ。
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