ふくトマのお礼とともに〜大人がこれからすべきこと[2021年11月04日(Thu)]
先日、苫小牧のフリーペーパー「がるだする」に、ふくトマのこれまでの活動を支えてくださったことへのお礼と「大人」に対するメッセージを込めて以下の文を寄稿しました。
まだ、今年の保養の報告書ができていないのですが、先にこちらを掲載します。
※※※※※※※※※※※※※※※※※
ふくトマ10年のお礼とともに〜大人がこれからすべきこと
ふくトマは、福島第一原発爆発事故の翌年、子どもたちの被曝と健康被害を少しでも防ぎたいと思う人が集まり福島の親子の「保養」を支援してきましたが、来年度末に10年の活動を経て解散します。
応援してくださった個人、団体の皆様、本当にありがとうございました。
代表として、ふくトマの考え方をあらためて紹介するとともに、個人として今一番心配していることを伝えます。
ふくトマの考え方は「生物は長い時間をかけて環境に順応していく」ということです。原発事故後に様々な情報が専門家等から発信されましたがそれを鵜呑みにせず、この考え方を基準にして選択して行動してきました。これが10年間の原動力とある程度信頼を得た要因の一つではないかと思っています。
さて、ここからは原発事故以降も心配していること、「大人が抱える問題」について記します。
原発事故は、目に見えない恐怖を大人に与え、子どもたちは汚染された粉塵を吸わないようにマスクをさせられ、外遊びが禁じられました。そして、今も時が「止まったまま」の場所を生み出しました。
人が住めない場所、家財や車の移動を禁じられた場所、今も空間放射線量が事故前の2倍以上の場所。これらはもう人の力では解決できず、時間に委ねるしかありません。
しかし、場所や物ではない「止まったまま」のものがあります。
それは大人の「思考」です。
原発は今後も利用されます。例え全原発を廃炉にしても残る核ごみに対して、大人は「自分のところに持ってくるな」と叫ぶだけです。
誰かが決めてくれる、うまくいかなかったら誰かを責めればいい。
大人は「思考停止」。子どもたちにゴミと問題を押し付けたまま。
原発爆発事故から9年、「新型コロナウイルス感染症(以下 コロナ)」が発生しました。
子どもたちはマスクをさせられ、学校は長く休校になりました。
感染者が増える度に運動会や修学旅行、部活動などの延期・縮小・中止が続き、マスクと社会的距離によってコミニュケーションは制約されています。マスク着用は健康上の弊害も大きいのですがそのことは顧みられません。
子どもたちの環境を大人が大きく変えました。
ある保養支援団体は、外で遊ぶ子どもたちを問題視する大人が多いことに悩む人から相談を受け、子どもたちを自由に過ごさせるために一定期間の受け入れを行なったそうです(原発被災地の子どもではありません)。
被曝の保養支援と違ったのは地元の大人から非難の声が出たことです。子どもたちの住んでいる地域が感染者が多い地域だったのです。
10年前、福島から転校した子どもたちが「放射能、感染る」といじめられたのと同じです。大人がそれを言うのです。
1年半以上、政府が言うコロナ対策をしてきましたが事態は変わりません。自分のやっている対策が適切なのか疑っていいはずです。子どもたちの感染が増えてきたのであれば、大人は「自分たちが子どもたちにしたこと」による影響を顧みる責任があります。しかし、大人はその手間を嫌がり専門家が唱え自分の行為も正当化してくれる「変異株強力論」に飛びついています。
ワクチンは感染を防ぐものではないと厚労省が言っているのに、ワクチン接種したのに感染したと騒ぎ、免疫力が高いのでワクチンが不要な若い世代に接種することに賛同しています。
周りに人がいない、話をしない場所でもマスクをしたままです。空気感染はしないといわれているのに(空気感染するならマスクの意味はない)。
誰かが決めてくれる、うまくいかなかったら誰かを責めればいい。
大人は今も思考停止です。
原発とコロナに共通するのは、概ね50〜70才代が利益や保護を受け、若い者ほどワリを食うということです。
高度経済成長時代以降、その恩恵を受けたのはこの世代。今の社会を動かす中心はこの世代で、新聞やTVをよく見るのもこの世代。
原発事故時に未成年またはそれ以降に生まれたのは、現在はまだ30才以下。
2020年に失業率が跳ね上がり、その原因はコロナ対策によるものと思われますが影響一番影響が大きいのは15〜34才。2020年の高校生以下の自殺者は1978年の統計開始以降、最多の498人。
この文を書いている私は56才。生物学的及び社会構造的には、この世から消えても何の支障もない年齢。おまけでいただいたこれからの私の生活を支えてくれるのはこの若い世代。
その若い世代の未来が真っ黒に塗りつぶされそうになっています。
大人は、もう次の世代に迷惑をかけられないのです。
考えましょう、調べましょう、落ち着いて、煽られず、流されず。
豊かさを享受してきた、あなたの役目です。
まだ、今年の保養の報告書ができていないのですが、先にこちらを掲載します。
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ふくトマ10年のお礼とともに〜大人がこれからすべきこと
ふくトマは、福島第一原発爆発事故の翌年、子どもたちの被曝と健康被害を少しでも防ぎたいと思う人が集まり福島の親子の「保養」を支援してきましたが、来年度末に10年の活動を経て解散します。
応援してくださった個人、団体の皆様、本当にありがとうございました。
代表として、ふくトマの考え方をあらためて紹介するとともに、個人として今一番心配していることを伝えます。
ふくトマの考え方は「生物は長い時間をかけて環境に順応していく」ということです。原発事故後に様々な情報が専門家等から発信されましたがそれを鵜呑みにせず、この考え方を基準にして選択して行動してきました。これが10年間の原動力とある程度信頼を得た要因の一つではないかと思っています。
さて、ここからは原発事故以降も心配していること、「大人が抱える問題」について記します。
原発事故は、目に見えない恐怖を大人に与え、子どもたちは汚染された粉塵を吸わないようにマスクをさせられ、外遊びが禁じられました。そして、今も時が「止まったまま」の場所を生み出しました。
人が住めない場所、家財や車の移動を禁じられた場所、今も空間放射線量が事故前の2倍以上の場所。これらはもう人の力では解決できず、時間に委ねるしかありません。
しかし、場所や物ではない「止まったまま」のものがあります。
それは大人の「思考」です。
原発は今後も利用されます。例え全原発を廃炉にしても残る核ごみに対して、大人は「自分のところに持ってくるな」と叫ぶだけです。
誰かが決めてくれる、うまくいかなかったら誰かを責めればいい。
大人は「思考停止」。子どもたちにゴミと問題を押し付けたまま。
原発爆発事故から9年、「新型コロナウイルス感染症(以下 コロナ)」が発生しました。
子どもたちはマスクをさせられ、学校は長く休校になりました。
感染者が増える度に運動会や修学旅行、部活動などの延期・縮小・中止が続き、マスクと社会的距離によってコミニュケーションは制約されています。マスク着用は健康上の弊害も大きいのですがそのことは顧みられません。
子どもたちの環境を大人が大きく変えました。
ある保養支援団体は、外で遊ぶ子どもたちを問題視する大人が多いことに悩む人から相談を受け、子どもたちを自由に過ごさせるために一定期間の受け入れを行なったそうです(原発被災地の子どもではありません)。
被曝の保養支援と違ったのは地元の大人から非難の声が出たことです。子どもたちの住んでいる地域が感染者が多い地域だったのです。
10年前、福島から転校した子どもたちが「放射能、感染る」といじめられたのと同じです。大人がそれを言うのです。
1年半以上、政府が言うコロナ対策をしてきましたが事態は変わりません。自分のやっている対策が適切なのか疑っていいはずです。子どもたちの感染が増えてきたのであれば、大人は「自分たちが子どもたちにしたこと」による影響を顧みる責任があります。しかし、大人はその手間を嫌がり専門家が唱え自分の行為も正当化してくれる「変異株強力論」に飛びついています。
ワクチンは感染を防ぐものではないと厚労省が言っているのに、ワクチン接種したのに感染したと騒ぎ、免疫力が高いのでワクチンが不要な若い世代に接種することに賛同しています。
周りに人がいない、話をしない場所でもマスクをしたままです。空気感染はしないといわれているのに(空気感染するならマスクの意味はない)。
誰かが決めてくれる、うまくいかなかったら誰かを責めればいい。
大人は今も思考停止です。
原発とコロナに共通するのは、概ね50〜70才代が利益や保護を受け、若い者ほどワリを食うということです。
高度経済成長時代以降、その恩恵を受けたのはこの世代。今の社会を動かす中心はこの世代で、新聞やTVをよく見るのもこの世代。
原発事故時に未成年またはそれ以降に生まれたのは、現在はまだ30才以下。
2020年に失業率が跳ね上がり、その原因はコロナ対策によるものと思われますが影響一番影響が大きいのは15〜34才。2020年の高校生以下の自殺者は1978年の統計開始以降、最多の498人。
この文を書いている私は56才。生物学的及び社会構造的には、この世から消えても何の支障もない年齢。おまけでいただいたこれからの私の生活を支えてくれるのはこの若い世代。
その若い世代の未来が真っ黒に塗りつぶされそうになっています。
大人は、もう次の世代に迷惑をかけられないのです。
考えましょう、調べましょう、落ち着いて、煽られず、流されず。
豊かさを享受してきた、あなたの役目です。




