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胆振東部地震に関連して〜8[2018年11月03日(Sat)]
 次に安平町に行ったのは、10月7日。
 高一の息子を連れて行きました。

 あくまでもボランティアだから、強制するつもりは無かったけど、「フクとまで世話になっている地域だし、自分の経験にもなると思うから、行ってみる?」って聞いたら、「うん」って言うので。
 いや、本人にしたら「なんかプレッシャーかけてたじゃん」って言うかもしれないけど。あせあせ(飛び散る汗)

 でも、親のひいき目無しで、積極的に働いてましたよ。

 この日は、もう住まないという住宅に残された荷物や家具等の運び出し。
 私のグループは、リーダー以外8人で、札幌4、苫小牧3、剣淵(だったかな?)1。
 剣淵は「絵本の町』として有名で、うちの家族も寄ったことがあります。

 運び出したものは全て廃棄処分するということでした。
 食品や洗剤、レコード、アルバムからタンス、ふすま、そして台所まですべて運び出したのですが...。

 おばあちゃんが一人暮らしだったそうなのですが、子ども達と一緒に暮らしていた頃からのものも処分できずにそのまま残されていたのでしょうね。
 お子さんのものと思われる幼稚園時代のお絵描きや記録、それから成長とともに変わって行くおもちゃなども出て来て、捨てちゃっていいのかなあと思いつつ、この家と家族の「時の流れ」が感じられて、なんかせつなくなりました。

 それにしても、よくまあ、こんなにこの家の中にあったなあって言うくらいのモノが出ましたよ。
 1階部分は、多分前日のグループが運び出したのでしょう、ストーブや流し台、電灯、煙突くらいしかなかったけれど、2階がすごかった。
 多分、前日のグループは1階だけで手一杯だったのでしょう。
 沢山のモノが2階から下ろされたけど、玄関と階段の階段の空間を最大限に使わないと下ろせない家具等が沢山ありました。
 ココに暮らしていたおばあちゃん、絶妙な空間感覚だわ。
 でも、どうやっても、階段から下ろせないタンスがあって、みんな「どうやってここに上げたんだ、コレ???」って。
 上げたんだから下ろせるはずなんだけどね〜、魔術だわ。
 結局、2階で解体。
 Aさん(前の記事参照)から学んだ解体技術が生かせました。

 それにしても、沢山の荷物が出たわ。
 この住宅の敷地内に全部置けるのか?って感じだった。
 「もう一度室内に戻して」って言われても、入らないよコレ。
 お年を召してからは、処分することもままならなかったんでしょうね。
 高齢化が進む今、こういう家が各地にあるんだと思います。

 それにしても、震度6の凄まじさをあらためて思い知らされました。
 玄関は沈んで基礎と離れ、モルタル壁は裂けて外が見えていました。
 すごく怖かっただろうなあと思います。
 どこに移られたのかは分からないけれど、これからは安心して健康に暮らしていただくことを願います。

 午後からは、もう1グループと合流して行動です。
 ゴミの集積所にも、軽自動車の助手席に乗って行きました。
 余談ですが、軽トラックは、この運転手さんがボランティアで持ち込んだもの。
 動き始めるときにものすごい音が(サスペンションの悲鳴のような)...。
 訊くと、もう購入費用のモトを数回とったくらい使い込んでいるとのことでした。
 この方は、十勝方面から来ているとのこと。
 無事に帰れるんだろうかと心配してたら、帰りに厚真町の「あづまジンギスカン」で有名な市原精肉店に寄ったら、そこでも会いました。
 「煮込みジンギスカン食べた?なまらうまいよ」って。
 おすすめに従って買ってみました。
 いや、ホントうまかった!!
 とても良い方でした。

 話を戻して、ゴミの集積所は公園の一角を使って、基本的に木質類、その他燃やせるもの、金属類、家電系と別れていました。
 それにしても大量のゴミ。
 ゴミの中からゲームかなにかの電子音が聞こえて来て、なんか寂しい感じがしましたね。
 テレビ置き場には、懐かしい「実際に回すことができるチャンネル」が付いているものがありましたよ。

 ある一軒では、2階からスチールデスクを縄でしばって降ろしましたよ。
 男4人で、先頭の私が下の様子確認と調整、次の人が補助、後ろ二人が錨。
 降ろしながら、この手すりが外れたら、オレも「わー」って落ちてコントだなあって思いながら。ホントになったらコントで済まないけど。
 この作業の時だけは、写真に撮って欲しかったなあ。

 息子には、ゴミの集積所にも行かせました。
 帰り、安平から厚真へに向う道路で、地震による影響と思われる舗装道路の蛇行や崩れた丘、倒木を見せました。
 最近は車内でもスマホをいじってるばかりでしたが、この時はしばらく車外を見てましたよ。
 大切に育てすぎたのか、純粋に育てすぎたのか、考え方や精神的な成長が遅い彼ですが、各地から集まる大人達と一緒に行動して、そして災害の痕跡を実際に見て、何か感じてくれたかなあと思いました。

 また、続きます。
 
 
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