つなぐ 【72号】 [2012年03月10日(Sat)]
---- 今月の目次 -----------------------------
●学習会「平成24年度 東村山市の福祉計画について」 障害支援課 高橋正実氏 ●東村山福祉ネットワーク総会のご案内 ●第1回 東村山福祉ネットワーク主催 福祉従事者研修・報告 「障がい者の権利と私たちの支援」 東洋大学社会福祉学部社会福祉学科教授 高山直樹氏 ------------------------------------------------- 【3月学習会のお知らせ】 東村山市障害支援課係長 高橋正実さんのお話です。 テーマ:平成24年度東村山市の福祉計画について 日時:24年3月23日(金)4時半〜 会場:いきいきプラザ2階 中会議室 【第6回東村山福祉ネットワーク総会のご案内】 日時:4月27日(金)5時〜 会場:東村山福祉センター(諏訪町化成小学校最寄り)2F会議室 テーマ: 平成23年度活動報告、平成24年度の活動計画検討 24年度の見学先、学習会内容について、ご提案下さい。 24年度は権利擁護と個別支援を柱にしましょう。 ご欠席の方、下記内容につき東村山福祉ネットワーク事務局まで、ご連絡願います。 ・議決委任の可否 ・委任先:個人名または議長 当日年会費(1200円)を集めます。また、総会の後、6時頃から場所を変えて、懇親会を予定しております。皆様ご参加ください。(当日申込可) 【白十字就労支援プロジェクト2月の報告】 ◆就労支援室から 作業する人の入れ替わりが激しい時期。同行支援定着支援など大変だが、現場でのその方が見えて、良い情報交換の場になっている。DVD作成中。下膳水やりも撮影させてもらった。 ◆花植え 5月連休明けあたりで2日間。白十字ホームと相談して進めてゆく。 ◆インフルエンザ・ノロウィルス対策 流行中。用心のため、お年寄りと接したり階を越えて活動するボランティアさんお休みにする。 【第1回東村山福祉ネットワーク主催 福祉従事者研修・報告】 「障がい者の権利と私たちの支援」 講師:東洋大学社会福祉学部社会福祉学科教授 高山直樹氏 3月6日(火)午後5時から さやま園にて 参加者60名 ・近年、障がい者に対する支援者の性的金銭的虐待が多発している。そして私はこの問題の原因と解決を追求してきている。 ・まず、これまでの日本の福祉・教育・医療などの歴史は、強者が上から目線で弱者を教え導くという姿勢によってもたらされている。そこで、障がい者の権利擁護はまず支援者自身が、とかく障がい者の弱さにつけこんでしまう強者であるという自覚を持つことからはじまる。そして、障がい者の言葉に耳を傾け、現状とすり合わせてゆく姿勢が必要だ。 ・グレーゾーン(一見もっともらしい理由…集団生活、安全性、コミニュケーション障害などによって、一方的な行動制限や自己決定の軽視などが正当化されてしまうこと)を意識化すること。施錠はいい例。 ・福祉に関わる人は「自分らしく」生きにくい障がい者のパートナーとして、共に主張して、その権利を保障し、日本の福祉や社会を変えてゆけるという人間観や社会観を個人だけではなく、職場のチームとして共有して行くことが大切だ。 ・具体化するには、ケースカンファレンスで、その方の〈+〉面を10個書き出し合ってからすすめることや、障がい者によるボランティア活動や施設間での職員交換研修などされている。そうしたことを地域ですすめてゆく上で、東村山福祉ネットワークがやれることが色々ある。(東村山の福祉に関わる人の倫理要綱づくり、ケース検討会、お話聞き隊など) ・「私たちをいじめるために福祉の仕事を選んだの?」の言葉を素直に受け止め、強者になりがちの自覚を持って、明日からの仕事をすすめてほしい。 ・今後、触法障がい者や、行動障害や、被虐待児など、受け入れを求められてゆくことになる。施設や受け入れ態勢の変革が求められている。 (参加者より) ・業務内容を見直すことができた。利用者の権利を行使できるよう取組みたい。 ・非常に良かった。支援者として改善できる場面があると感じた。 ・権利について学生時代学んだ事を忘れていたので、再び思い返すことができた。 ・権利の内容はよく理解できたが、利用者の目線のみに焦点が当たっていたように思う。(本当の対等関係とは?) ・どのように権利を守る、支援を行っていけばよいか考えるきっかけになった。 ・「折り合いをつける」ことが、お互いを対等なものにすることが分かり良かった。 ・改めて大切な事を思い出した。 ・理想と現実の差を思い知らされた気がした。 ・具体的な話や資料、ピンポイントの“ここが重要です”の話の振り方、とても聴きやすかったし、熱かった。20代の頃高山先生の講義を受けた時の心意気、心構えを思い出し、やる気と勇気をもらいました。 |