8月4日(日)喜多方市役所ホール棟において、第45回『ふくしま學の会』研修会(拡大大会)を開催いたしました。喜多方市教育委員会教育長 佐川正人様をはじめ、県内外の小・中・高・大学から約40名が集まり、充実した研修会となりました。今回は初の会津開催ということもあり会津地区からの参加者が多く、新潟県・山形県からの参加もあり、先生方の熱い思いに事務局もパワーとやる気を頂きました。
小磯 早苗先生(山都小)提供の小学校算数・河野 悠樹先生(喜多方一小)提供の小学校算数の授業動画視聴とそのリフレクションを行い、その後、秋田喜代美先生(学習院大学)から指導助言・講話をいただきました。
すばらしい会場を提供・準備していただいた喜多方市教育委員会、参加いただいた方々、そして授業動画を提供してくださった小磯先生・河野先生、本当にありがとうございました。
<参加者の声>
○小磯先生、河野先生、授業をご提供くださりありがとうございました。授業でも、子どもたちへの言葉かけがとても温かいなと感じておりましたが、研修会全体が温かな雰囲気で、このような温かい場だからこそ自由に発言できますし、前向きな気持ちで研鑽に励むことができると思いました。
○一つの授業についてじっくりと見合い、話し合い、学び合うことで、自分が持っていない視点を頂くことができました。何より、生徒指導の機能を生かした授業改善について仲間と語ることができたことが、貴重な時間となりました。秋田先生のお話からは「自分事で考え、文脈につながる授業デザインの大切さ」「学びの経験のストーリーを大切にした振り返り」など、授業づくりのポイントをご教示いただき勉強になりました。子どもの思考に、ゆっくり深くしなやかに寄り添いながら授業をしていきたいと思います。
○私は今大学生で、授業参観をたくさんさせていただいているのですが、なかなかどこに注目してよいかわからず見ていることがありました。しかし、今日のグループワークや秋田先生のご講話をお聞きして、子ども細かな表情や子ども同士のつながりなど、参観する視点を得るk十ができました。また、小磯先生・河野先生の授業を見せていただいて、日ごろの学級経営と生徒指導・学習指導をすべて大切にされていることがひしひし伝わってきました。子どもたちから出る問いや子どもたちのまっすぐなまなざしを大切に尊重できる授業を実践できるよう努力していきたいです。秋田先生のご講話からは、教員としての専門性と学びへの向き合い方を学びました。どれも目から鱗でぜひ実践したいものばかりでした。学生の間にこのような学びの場を頂くことができありがたい限りです。
○秋田先生と授業の視点が同じで、やってきたことは間違いじゃなかったんだと思いました。でも秋田先生と違っていたところもあり、そういう見方もあるのか…と前半の部分やクラスの文脈にもつないで考えなくてはならないこと、勉強になりました。私は断片的にみているんだと自分の見方について気付くことができました。秋田先生のお話しびれました。心にストンとしみていきました。スローペタゴジー、座席の意味、授業を見る意味、また一つ宝物になりました。今日学ぶことができてよかったです。
○お二人の授業や秋田先生のお話から、たくさんのことを学ばせていただきました。また、グループの先生方との振り返りでは、自分にはなかった視点や見方を提示していただき、そこから自分の見方が深まったり変化したりしました。特に、わかったことや正解を聞くのではなく「どう考えたのか」「今どんな気持ちか(もやもや、困った…)」を聞くことが、学習にも生徒指導的な側面にも影響するんだ、ということを実感しました。一方で、正解を聞くのは簡単で、考えや間違いを扱うことは教師側にとってドキドキすることかと思います。だからこそ、教師が教材研究をし、教材・強化への理解を深めることや、子どもと関わる力をつける必要があるのではないかと感じました。
次回「第46回『ふくしま學の会』研修会」は10月12日(土)開催予定です。