こんにちは。スタッフの松村です。
もうすぐ立春と言えども、まだまだ寒い日が続いていますね

こんな季節は、温かいおそばが体に沁みます

青葉区一番町の東一市場にある「沖縄・九州料理呑みどころほかぞの」というお店をご存知ですか?
この店の店主は、2023年から月に1回程度、ご自身のお店で、ひとり親家庭を対象に、無料でそばを振舞う「子どものおそば屋さん」を開いています。
店主の外薗義一さんにお話を伺ってみると、おそばにも負けない温かいドラマがありました
ぱれっと1月号でご紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください。
お子さんと、いつも頑張る親御さんへ
▲東一市場の入り口は、「三越」の脇。
個性的な飲み屋さんがひしめく通りです

平日の昼間は、外薗さんのお店をはじめ、ランチを提供するお店もあり、一番町周辺で働くみなさんで賑わっています。
「子どものおそば屋さん」がある日は、だいたい土曜日。SOBAと書かれた看板が出ています


▲店主の外薗さん。口数は少なく、たまに見せてくれる笑顔がすてきです


▲骨までトロトロの豚肉がのっていてボリューム満点
「子どものおそば屋さん」で提供するメニューは、ソーキそばとおにぎりのセットです。
外薗さんは、鹿児島県出身で九州料理はふるさとの味。
毎回2〜3組の親子が訪れ、食事を楽しんでいくそうです。
外薗さんは、「帰り際、お子さんが『美味しかったよ』と伝えてくれることが嬉しいです」と笑みをこぼします。
「子どものおそば屋さん」に込める思い50代になり、人の役に立つことがしたいと思うようになったという外薗さん。飲食業を16年やってきたこともあり、これまで、知人がやっている子ども食堂を手伝うこともありました。

ひとり親家庭に何かしたいと思ったのは、外薗さん自身も母子家庭で育ったから。
外薗さんは、「私や姉が食べたいもの作ってくれたり、好きなものを買ってくれたり、今なら母ちゃんの苦労が分かります」と振り返ります。小学4年生のときにお父さんを亡くし、お母さんは、高齢者施設で調理師をしながら外薗さんとお姉さんを育ててくれたそうです。
外薗さんは、「結局、今、人の役に立ちたいと思うのも、『人を大事にしなさい、尽くしなさい』という母ちゃんの口癖が根っこにあるんだと思います」と、思いを話してくださいました。
引き継いだ包丁外薗さんが仙台に来たのは、29歳のとき。建設業に携わっていましたが、35歳のときに事故で大怪我をして退職。新たな人生のスタートに飲食の道を選びました。「若い頃は、人に対しても生意気だったり、ちゃらんぽらんっていうのかなぁ、母ちゃんには心配かけました。怪我をしたのが今思えばターニングポイント。いろんな人にお世話になってきたことや、親へのありがたみを実感できたので」と、振り返ります。

▲大切に研いで使い続け、細くなった包丁
「自分の店を出すことになったとき、母ちゃんに包丁くださいって言ったんです」と、包丁を見せてくれた外薗さん。お母さんは外薗さんの再出発への決意を察してか、「はい、どうぞ」と譲ってくれたそう。そんなお母さんも2021年に亡くなり、外薗さんにとってこの包丁はますます大切なものになりました。

▲包丁の柄には、「外薗」の文字
一杯のおそばに、お母さんや周囲の人たちへの感謝が込められています。
「自分ができることは限られますが、お子さんと、毎日頑張る親御さんに、お腹を満たして元気になってもらいたいと思っています」と、外薗さん。「子どものおそば屋さん」の開催日は、お店のインスタグラムから確認できます。
母子家庭食事支援「子どものおそば屋さん」次回のお知らせ

(Instagramで随時お知らせしています)
場所:呑みどころほかぞの(仙台市青葉区一番町4-7-6)
日時:
2月
15日(土曜)
11:30〜14:00まで

小学・中学・未就学児・保護者様参加無料
ひとり親とわかるものを持参ください。

受付
Instagramメッセージ:
@nomidocoro_hokazono45電話:022-398-7271までご連絡下さい
当日、直接ご来店でも対応出来ます。