2017年02月28日(Tue)
SHIRO Lab. ともにつくる、実験場。中編〜ぱれっと取材日誌〜
仙台で今、障害者の方のアートとデザインを掛け合わせた、新しい仙台みやげが生まれつつあります。 障がい者とデザイナーがチームを組んで作っているのは、八木山動物公園の新しいデザイングッズ。障がい者のアートを活かし、動物園以外でも売れるデザインにすることが条件です。3月からの販売に向けて、現在試作品づくりが行われています。 この「SHIRO Lab.」プロジェクトの目的は、障がい者の「生きがい」「働きがい」のある仕事づくりと工賃アップ、地元クリエイターの人材育成。 平成28年度の仙台市市民協働事業提案制度の採択を受け、NPO法人エイブル・アート・ジャパンと仙台市産業振興課、仙台市障害者支援課が協働して行っています。 2月8日、NPO法人エイブル・アート・ジャパンの事務局のある、みやぎNPOプラザにお邪魔し、エイブル・アート・ジャパンの方、実際に商品開発を行っている方たちにお話を伺ってきました。 お話を伺ったのは、 エイブル・アート・ジャパン東北支部 代表武田和恵さん、スタッフ佐藤舞香さん 多夢多夢舎(障害者福祉施設) 坂部認さん 合同会社スカイスター(デザイン会社) 代表伊藤典博さん、デザイナー安保満香さん 武田染物工場 社長武田和弘さん △左から、坂部さん、佐藤さん、武田和美さん、伊藤さん、安保さん、サポセンスタッフ宮ア、武田和弘さん NPO法人エイブル・アート・ジャパンは、「GoodJob!プロジェクト」と題して障がい者の表現活動を活かした魅力的な商品や、福祉施設と産業の協働プロジェクトを紹介する活動をしています。今回のプロジェクトは、その仙台市におけるスピンオフとして仙台市と協働して行っているもの。 商品開発を行っているのは3チーム。 多夢多夢舎、スカイスター、武田染物工場のチームで作るのは手拭い。できたてほやほやの試作品を見せていただきました! △3種類の手拭いは、どれも個性的なイラストが目を引きます。 △障がい者の方が書いたイラスト。カラフルな色使いと、斬新なシルエットで楽しませてくれます。 手拭いには、デザイナーが思考を凝らしたストーリーが。 八木山動物公園で保護活動をしている、絶滅危惧のシジュウカラガン。「シジュウカラガンからの手紙」と題し、シジュウカラガンについて学べる手拭いになっています。 「もういいかい?」「もういいよ」と題したタオルサイズ手拭いは、沢山の動物が描かれています。動物探しを楽しめる手拭い。子どもにも喜ばれそうです。 地元で300年続く武田染物工場で、伝統的な注染と呼ばれる手法で染め上げられていて、手拭いとしても質の高い商品です。 チームの人からは、 「デザインでこんな関わりが出来るんだと思った」 「カラフルなイラストを単色の手拭いにどう活かすのか心配だったが、両者をうまく活かした作品が出来た」 「親しみやすい商品を介して、障がい者への関心が広まる」 など、チームで商品を開発した成果を話してくれました。 2月15日には、イラストを描いた障がい者の中に会いに中山の多夢多夢舎に行ってきました。 「楽しかった!またやりたい!」 と目を輝かせて、今回の共同作業を振り返ってくれました。 3月には全てのチームの作品も含めた販売会があります。ぜひ足を運んでみてください! 「SHIRO Lab」の取り組みは、ぱれっと4月号に掲載予定です。 お楽しみに! ぱれっとバックナンバーはこちら→☆☆ 関連情報 ------------------------------- 期間限定ショップ「ZOOMORA」 日時:2017年3月15日(水)〜22日(水)10:00〜21:00 場所:パルコ仙台店 本館1階特設会場 NPO法人エイブル・アート・ジャパン SHIRO Lab.【活動報告・中間報告】 http://www.ableart.org/topic/project/201611_shiro_tomonitsukuru.html ------------------------------- |