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2025年11月17日(Mon) 開催報告「こどもの成長を地域で支える〜部活動の地域移行にどう関われるだろう?〜」〈共催:せんだい・みやぎソーシャルハブ×サポセン〉


こんにちは、スタッフの青木です。
サポセンでは、まちづくりに関わる様々な人が意見を交わし、交流することで互いの理解を深め、地域や社会の課題解決に関心を持ってもらおうと、学びあいの場を通じた交流事業を実施しています。

その一環として、9月18日に、せんだい・みやぎソーシャルハブと連携し、部活動の地域移行をテーマにして意見交換会を実施し、22名の方に参加いただきました。

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■部活動の地域移行とは?
今回のテーマである「部活動の地域移行」とは、これまで中学校・高校の教員が担ってきた部活動を、地域のクラブ・団体などに移行していくことです。学校の教員が担っていた部活動を単に地域に移すのではなく、学校と地域で協力して部活動を支えていくという視点から「部活動の地域展開」という呼び方もされています。

仙台市における部活動の地域移行については、仙台市部活動地域移行検討協議会にて議論中ですが、民間レベルでは先行して部活動を地域移行している動きが見られます。これまでサポセンに寄せられる相談の中でも、部活動の地域移行について色々な人と考える場が欲しいという声をいただいていました。

そこで、学校が担っていた部活動を、地域で展開している実践者に話題提供いただき、地域や市民がどうやって子どもの学びや部活動を支えていけるのかを参加者と一緒に考えました。

今回の意見交換会の参加者は、地域でスポーツ団体を運営している方、部活動の地域移行に関わる行政の方、教育に携わる方などで、具体的に関わりのある方々にお越しいただきました。

「富谷市で進むサッカーの地域移行〜divertido FC TOMIYA〜」
まず、事例を紹介してくださったのは、divertido FC TOMIYAの橋本勇人さん。
橋本さんは、富谷市近隣の子どもたちを対象としたサッカークラブ「divertido FC TOMIYA」を有志で運営しています。橋本さんはクラブチームの監督であり中学校教諭でもあります。このクラブでは、富谷市内の子どもたちをマイクロバスで送迎しており、練習場から遠い地域に住んでいる子どもでも、安心してサッカーに取り組めます。また、学業優先という運営方針で、子どもたちの「文武両道」を大切にしています。

橋本さんは、活動立ち上げの経緯についてもお話ししてくださいました。「サッカーが上手で、保護者による送迎が可能な子どもは仙台市内のクラブチームに行けます。でも、共働きの家庭や中学校からサッカーを始める子どもたちが学校の部活動でサッカーをやろうとすると、平日に3、4人だけで練習するという状況でした」と振り返ります。少人数で練習している子どもたちを集めて1つのチームにし、大会にも臨めるようにするため、また、地域で子どもたちが安全にスポーツに打ち込める環境をつくるために、橋本さんたちは立ち上がりました。

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▲divertido FC TOMIYAの橋本勇人さん(写真左)

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▲divertido FC TOMIYAの皆さん。立ち上げ3年で県大会準優勝するまで成長しました!

また、「活動を継続するうえで、指導者の確保、活動場所の整備、送迎システムなどにまだまだ課題がある」と橋本さん。中学校教諭でもあるため、転勤先が遠隔地だと練習に出るのが難しくなるという現実や、富谷には夜間照明のあるグラウンドがほとんどなく、日が短くなる冬は活動場所に困ること、送迎バスの運転はスタッフの中でも一人しかできず、その人次第で子どもが来られなくなってしまうこと等々、活動の中で感じている具体的な困りごとも話してくださいました。

「学校ではないからこそマイナーな分野の活動の機会をつくれる〜じゃんすぺ〜」
次に事例を紹介してくださったのは、一般社団法人アーツグラウンド東北 代表理事の千田優太さんでう。千田さんは、子どもたちが麻雀をできる場所をつくろうと、小中高生向けの麻雀教室「じゃんすぺ(ふれあいまーじゃんすぺーす)」を開催しています。部活動の地域移行を背景に、絵画やダンスと同じく麻雀も文化芸術活動の一つであるという視点で、子どもたちに麻雀をできる場を提供しています。

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▲一般社団法人アーツグラウンド東北代表理事の千田優太さん(写真右)

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▲「じゃんすぺ」の活動の様子(2024.8.10 第1回じゃんすぺ 撮影:菅原宏之)

麻雀は、仙台市文化芸術推進基本計画の定義でも、囲碁や将棋と同様に「国民娯楽」という文化芸術の一分類に含まれており、れっきとした文化芸術です。しかし、社会の中で麻雀ができるほぼ唯一の場所である雀荘は、風営法によって18歳未満の立ち入りが禁止されており、子どもが健全に麻雀を楽しめる場所はほとんどありません。千田さんはこれを課題ととらえ、子どもたちが麻雀を楽しめる新しい場所をつくろうと「じゃんすぺ」を立ち上げました。

「じゃんすぺの活動は、多種多様な協力によって成り立たっている」と千田さんは語ります。子どもたちの父母会はもちろんのこと、麻雀に関わる様々な団体から、当日運営の人員や機材の協力をしてもらえたおかげで、月に1回ほどの開催ができているそうです。

千田さんは、部活動の地域移行について、文化芸術においてマイナーな部活動の活性化にも期待できると話していました。

千田さんご自身が部活動の地域移行に関わるようになり、「自分が学生だったころは、先生が部活を通じて子どもたちの居場所を作っていたのだと、改めて感謝する気持ちが湧いてきた。今後は地域の皆で子どもたちの活動をどのように支えられるか考えていきたい」と話しました。

ゲストへの質問タイム♪
「部活動の地域移行」に関心を寄せる参加者からは、
「活動の採算をとるためにどのような工夫をしているのか知りたい」
「地域移行の現状は、ジュニアチームがその主体となっているが、ジュニアチームは何より強くないと楽しめない。地域移行が『スポーツを楽しむ』ことを大切にするには何に気を付ければよいのか」
など
今後、地域で部活動を実践していく上での気がかりについて質問が飛び交いました。

最後に、グループに分かれて、「人材」「資金」「場所」をキーワードに、参加者それぞれが部活動の地域移行のためにどんなことができるかを話し合いました。
意見交換の中では、
「競技経験のある大学生が気軽に参加できるようになると人材が増えるのではないか」
「市民センターなどで『趣味』として活動を続けているグループなどが、自分たちにできることを外に開いていくのはどうか」

といった建設的な意見が出ました。

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▲グループで分かれて自分たちに何ができるか意見交換


アンケートに記載いただいた内容には、「部活動の地域移行」について今後も話し合っていきたい議題が多く書かれており、参加者の熱い思いが伝わってきました。今後も皆さんと一緒に考える場を提供していきたいと思います。ゲストの皆さま、ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

ひらめき「せんだい・みやぎソーシャルハブのnote」に、より詳しいレポートがupされています。
ぜひ、ご覧ください。

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