2025年09月26日(Fri)
12/1発行を目指し編集中!中田西部地区社協だより編集チーム物語〜スタッフレポート〜
|
こんにちは。スタッフの小田嶋です。 みなさんは、仙台市内における地区社会福祉協議会(以下、地区社協)をご存知ですか? 地区社協は、地域の福祉を進めるために組織されている団体で、おおむね小学校区や連合町内会の範囲ごとに設けられています。各地区社協では、地域ごとに「小地域ネットワーク活動」と呼ばれる、住民同士の支え合い活動を行っています。具体的には、見守りや声掛けによる安否確認、住民の交流の場となるサロンの運営、ごみ出し支援などです。こうした取り組みは、住民が主体となり、日ごろのつながりを活かして進められています。※詳しくはこちら(「地区社協について」仙台市社会福祉協議会HP) 昨年末、サポセンは中田西部地区社協の皆さんから「紙面編集の相談をさせてほしい」との打診をいただき、今年7月から9月までに3回ほど、広報紙の編集会議に同席し、微力ながら編集のためのアイディアを提供してきました。 今回のブログでは、その編集会議の様子を少しだけご紹介します。 ▲編集チームは、各町内からの推薦を受けて集まった女性7人。 写真の前列左の男性は、中田西部地区社協会長の松橋さん。前列中央は、サポセンと中田西部地区社協の皆さんをつないでくれた、仙台市社会福祉協議会太白区事務所職員の岩切さんです。 一番はじめの編集会議では、紙面編集のために集められたものの、発行の目的をはっきりと見いだせずにいたメンバーの皆さん。会議では「ただでさえ活動が忙しいのに、これ以上何かやるのか」という意見も出ていました。私も普段、サポセンの広報紙「ぱれっと」を編集する中で、制作する大変さは痛いほど理解できました。それにメンバーの皆さんは、ご自身の普段の生活もある中で活動に取り組まれています。なので安易に発行をおすすめすることはできませんでした。 そこで「やらなければいけない」にしばられるのではなく、まずは「何のために発行するか」から考えてみることを提案。メンバーの皆さんで考えた結果、今の団体にとって広報紙は必要ないという答えが出たのならば、それもまた一つの答えだと考えました。 しかし、メンバーの皆さんから出てきたのは、溢れんばかりの地域や活動への思いでした。「困ったときに地区社協のことを思い出してもらいたい」「地道に頑張っている安否確認や楽しいサロンのことを、もっと知って欲しい」と話は盛り上がり、「たしかに、やっていることを伝えなければ、地域の人に伝わらないね」という結論に。まさかの展開に私もびっくりしたのを覚えています。 メンバーの意見に耳を傾け続けた松橋会長の包容力はじめ、紙面の大まかなレイアウトを考えてきていた編集リーダー岡部さんの力も、メンバーの「やるか!」につながっていたように思います。 ▲編集会議の様子 ほかにも私が驚いたのは、編集チームの協力体制です。一番最初の会議の時、メンバーは口々に岡部リーダーに対して「一人にしないからね」と伝えていました。その言葉通り、次の会議では各メンバーごとに地域のサロン会や町内会の紹介文を書いてくることになっていましたが、誰一人として忘れてきませんでした。中には町内会活動の歴史を調べてきた人もいたほど。各自、頭をひねりながら一生懸命考えた紹介文は、一人ひとり読み上げてもらい、「いいね!」「私のもどーお?」と褒め合いました。 ただ、伝えたいことがいっぱいの紹介文すべては、紙面の枠内に入りきらないことが判明。どうしたら良いか考えた時、お互いの紹介文を読み上げ合ったことが役に立ちました。安否確認など基本的な活動紹介の内容がかぶっていたことがわかり、今回は各地域で行われているサロンの内容やその特色に情報をしぼることに。また、みんなが作業可能な方法として、パソコンではなく手書きでの執筆を採用しました。「手書きなら私にもできるわよ!」「次は何をやってこればいい?」と、全員が楽しく参加できる体制づくりにつながりました。 課題が見つかっても、明るいチームワークで乗り越えていく姿に、私は「さすが地域の活動を引っ張ってきた女性たちだな」と感動しました。ものごとを前向きに捉えようとする姿勢、誰か一人に負担を押し付けるのではなく自分にできることを探そうとする思いやりに、地区社協で大切にしてる支え合いの根底を見たように思います。 そんなこんなで、現在も最終調整を頑張っている「中田西部地区社協だより」。 発行は2025年12月1日を予定しています。地域の皆さんはぜひチェックしてみてくださいね! |





