2024年12月09日(Mon)
「協働の現場トーーク!〜スポーツ観戦を楽しむ機会を誰にでも!〜」開催報告
こんにちは、スタッフの水原です。 6月30日(日)に仙台市市民活動サポートセンターで開催した「マチノワPOP!UP! キュンです その出会い」。企画の1つ「協働の現場トーーク!」の開催報告です。 「協働の現場トーーク!」は、協働によって地域の課題解決や魅力向上に取り組むゲストを迎え、協働相手との関係性、心構えなど、実践者ならではのお話をお聞きするトークセッションです。この日は、それぞれの興味関心から15名の方にご参加いただきました。 ※協働とは、同じ目標に向かって力を併せて、互いの得意分野を活かして不足部分を補いあうことです。 今回の「協働の現場トーーク!」では、誰にでもスポーツ観戦を楽しむ機会を提供しようと、協働で「センサリールーム」を設置している、福祉事業に取り組んできたプラスクロス 代表の山田毅さんと、スポーツを通じた社会貢献活動を行ってきた市民スポーツボランティアSV2004(以下、SV2004)の泉田和雄さんにお話をお聞きしました。 ※「センサリールーム」とは、大きな音や光が苦手な感覚過敏の方や、じっとしていることが苦手な多動性障がいの方でもスポーツやコンサートを安心して楽しんでもらうための空間のことです。 ▲SV2004 泉田さん(写真左)、プラスクロス 山田さん(写真右) ■どうして「協働」することが必要だったの? SV2004の泉田さんは、障がいや自身の特性により、スポーツを一般の観客席で「みる」ことが難しい人たちがいることに以前より注目していました。しかし「福祉」は専門外。「センサリールーム」設置のためには利用者への配慮を知っている「福祉」に精通した人との連携が必要でした。 同時期、プラスクロスの山田さんは、障がい者を対象にした職場体験事業をスポーツ施設で実施していました。スポーツという枠組みの中で活動していた両者は、周りの紹介により繋がり, 「センサリールーム」設置事業には山田さんも前向きだったことから、連携がはじまりました。 ■どんな役割分担をしている? 「特に役割分担していないけど、、」とゲストのお2人は言ってましたが、役割分担はありました! 〇SV2004が中心となり担っていること ・当日センサリールーム設置準備 ・利用者の誘導 ・スポーツ施設へのセンサリールーム設置の呼びかけ ・資金調達 など ※日頃から、スポーツ施設でボランティア活動をしていて、スポーツ団体との連携も既にあり、施設内部をよく知っているSV2004だからこそ対応できる当日運営中心の役割です。 〇プラスクロスが準備していること ・利用者へのセンサリールーム広報 ・利用者の保護者への事前ヒアリング (大きな音が苦手、光が苦手、話しかけられるのが苦手 等々) ・SVボランティアスタッフへの「センサリールーム」設置理念の共有 など ※プラスクロスだからできるリサーチや広報であり、当日の運営ボランティアスタッフへの情報共有も福祉の専門家だからこそできることです。 それぞれの得意分野を活かした役割を担っているのがわかります。 ■質問タイム SV2004とプラスクロスからのお話をお聞きした後、参加者の皆さんからの質問や感想をいただきました。 ・感覚過敏当事者の方からは、「取り組みに関心があって参加した。もっとセンサリールームを設置して欲しい。自分もボランティアで貢献したい」 ・市民活動団体の方からは、「自分たちの団体でも手伝えることがあるかもしれない」と連携の申し出がありました。 イベント終了後は、参加者が団体の皆さんとお話するなど交流が生まれました。 ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました 12月15日「La boite a jouets―音楽の、おもちゃ箱―」が開催する音楽会に、センサリールームが設置されます。この取り組みは、プラスクロス×SV2004との連携により実現しました。 12/15開催!おはなしクラシック 4 どなたでもコンサート『サーカスとピエロの魔法』〈La boite a jouets―音楽の、おもちゃ箱―〉 午前の部はチケット売り切れ、午後の部もチケット残少です。興味がある方はお早目に --- サポセンは地域と市民活動団体をつないだり、市民・企業・行政などセクター間をつなぎ、市民協働によるまちづくりを支援します。連携、協働による活動について相談したいことがある、という方は先ずは一度ご連絡ください。 (サポセンHP-サポセンを使う 連携-) |