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2022年07月06日(Wed) 「東北に貢献したい」企業の思い。まちの課題を人とつながり解決するサイト「JomoNeX」誕生ストーリー〜ぱれっと取材日誌〜


こんにちは。スタッフの菅野です。
サポセンのニューズレター「ぱれっと」では、活動の幅を広げるお役立ち情報を「活動に+(プラス)」のコーナーでお届けしています。

6月号では、地域課題を人と人とのつながりで解決するWebサイト「JomoNeXをご紹介しました。
JomoNeXでは、すでに地域で活動している人や、これから活動したい人、地域貢献を考えている企業などが、サイト内で会話や応援を通じてつながりを深め、ともに地域活動を進めていくことができます。登録・利用ともに無料です。
詳しくはぜひ紙面でご確認ください。
ぱれっと6月号はこちらからダウンロードできます。


JomoNeXを運営しているのは、IT企業の株式会社プロトソリューション仙台本社。
記事を書くにあたって、担当の大石桃菜さんにお話をお聞きしました。
このブログでは、紙面では掲載しきれなかったお話をご紹介します。


写真_JomoNeX運営.JPG
▲JomoNeXの運営担当は、全員20代の若手スタッフ。左から福永さん、大石さん、遠藤さん


JomoNeXは、プロトソリューション仙台本社の社会貢献事業です。
その始まりは、2021年3月。東日本大震災から10年の節目に、仙台に拠点を置く企業として、「仙台・東北のために、自分たちができることは何か」、改めて考えたことがきっかけでした。
地域の特性を活かし、ここ東北だからこそできる取り組みを進めていこうと、地域貢献・地方創生に向けた取り組み「Re:Jomon(リ・ジョウモン)プロジェクト」を開始。
Re:Jomonの「縄文」には、全く先の見えない予測不可能な時代だからこそ、縄文時代と同じように互いが繋がり合い、手を取り合える社会にしていきたいという意味が込められています。
Re:Jomonプロジェクトの第一弾として、2021年8月にJomoNeXがリリースされました。

大石さん「震災から10年経ったのに、今?と言われるかもしれませんが…。
     10年が経ち、道路や施設設備などのインフラは整ってきました。
     でも、まだ解決できていない課題がありますよね」


大石さんの言う通り、頑張って復興したもの、整えてきたものがある一方で、まだ癒されないもの、解決できていない課題があるのは事実です。

たとえば、人口減少。
従来からの考え方では、人口とは、その地域に住む人を指す「定住人口」を指します。これを増やすには、UターンやIターンなどの移住者を募る、出生率を上げるなどが必要です。
ただ、最近では新しい人口の考え方も広まっています。
たとえば、生産活動の中心にいる人口層、「生産人口」。東北のまちの経済を活発にするのであれば、他地域からのリモートワークなどオンラインで働く人も東北の生産人口に含めることができそうです。
また、観光などでその地域を訪れる人を指す「交流人口」や、二拠点居住をする、地域にルーツや愛着をもつ人など地域と多様なかかわり方をする「関係人口」。まちの活動量を増やし、活力を拡大させる、地方創生の鍵として注目されています。

大石さん「必要なのは、地域のこと、地域の人を紹介して、東北に興味を持ってもらうこと。
     人口問題以外でも、これがとても大事です。
     地域に関心を持つ人同士がつながる場や、地域の取り組みの参考事例が集まる場所として、
     JomoNeXを活用してほしいと思っています」


Jomoロゴ.jpg
▲JomoNeXのロゴは、縄文文様をイメージして海・山・川をデザイン化したもの。
 自然豊かな東北を表しています。
 ちなみに「JomoNeX」は、以下の3つの言葉を合わせた造語です。
 Jomon:縄文文化
 Nexus:つながり、結びつき
 X-Tech:既存の業界のビジネスとIoTやICTなど先進的なテクノロジーを結びつけて
     業界の持つ可能性を広げ、サービスを革新したり、新たな製品やサービスを
     生み出したりする取り組み

大石さんたち運営担当は、サイト管理や問い合わせ対応以外にも、地域活動をするユーザーにインタビューして投稿記事を代筆するなど、文章を書くのが苦手な人やITに不慣れな人でも発信できるようなサポートをしています。
手厚いサポートの理由は、主に2つ。
JomoNeXのリリース前に、地域課題や地域活動について調べていた時、ホームページがなかったりSNSでしか発信していなかったりと、知りたい情報が不足していて団体の活動や目的がよく分からず「もったいない」と感じたこと。
そして、実際に活動の話を聞く中で「せっかくの取り組みをもっと伝えたい、知ってもらいたい」と思ったこと。
ユーザー側は、大石さんたち運営担当との対話を経て、想いが整理され、活動の目的や内容の伝え方が上手になり、だんだんと自分で記事を書くようになっているそうです。
JomoNeXは地域活動をするユーザーに活用されるうち、親しみを込めて「Jomoさん」「Jomoる」など、思い思いに呼ばれるように。
大石さんもユーザーと触れ合ううちに親しくなり、

大石さん「ユーザーさんから「こんな活動している人がいるよ」と紹介してもらえることも増えています」

と、嬉しい連絡をもらうこともあるそうです。
その笑顔には充実感があふれていました。


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企業も大事なまちづくりの担い手のひとつです。
多様な人々、主体が地域のことを思い、行動を起こすことをサポセンは応援していきます。

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