震災から丸3年が経ちました。
あの時、市民が、NPOがどのように支援活動を展開したのか。
3.11をわすれないために、今月はもう一度「支援のかたち」(記事下の「支援のかたち」とは をご覧ください)をご紹介しています。
今日は、2012年2月4日にサポセンで開催した、「復興支援活動報告会〜つながることがまちのチカラになる 3.11からの支援のかたち〜」をご紹介します。
東日本大震災発生後、それぞれの地域で多くの市民・NPO/NGO・企業・行政などが救援活動、復旧・復興支援活動を行ってきました。その中では、緊急の課題や複合的な問題に対応するため、各セクターが連携して支援活動を展開してきた事例が多くありました。事例を基に「つながり」についてふり返り、その成果や課題を明らかにしながら、今後の支援活動やまちづくりのあり方について考えました。
復興支援活動報告会
つながることがまちのチカラになる 3.11からの支援のかたち日時:2012年2月4日(土)13:00〜16:30
会場:仙台市市民活動サポートセンター セミナーホール
※団体名・肩書きは当時のものです。
■活動事例報告
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http://recorder311.smt.jp/movie/23506/@NPO+NPO〜同じ課題に向き合う全国ネットワークの力〜
`島一匡さん(一般財団法人共生地域創造財団 事務局長)
震災後、被災地で炊き出しや救援物資配布等の緊急支援をいち早く行ったのは、仙台を拠点に活動するホームレス支援団体でした。そして、その活動を支えたのは、同じ課題に向き合い活動している全国のネットワーク組織。大規模震災で被災地が混乱する中、地域を越えた全国的なネットワークがどのように機能したのか、その重要性についてお話を伺いました。
A地域住民+NPO〜被災地域・地縁組織とNPOの出会い〜
伊藤正敏さん(がんばっぺ岡田の会 代表)
津波被害にあった仙台市宮城野区岡田地区では、震災後に地元青年有志が発起人となり「がんばっぺ岡田の会」を結成し、住民の心の復興を目指し「岡田夏祭り」「岡田の復幸を願う音楽祭」などを開催してきました。地域住民だけでは実現が難しかった復興イベントを、企画段階からサポートしたのは、音楽祭開催で実績のあるNPOでした。地域住民とNPOの出会いが地域にもたらした変化についてお話を伺いました。
B地域支援+NPO〜多様なつながりを、新たな地域の力へ〜
堀川邦雄さん(六郷・七郷コミネット副会長)
鈴木 誠さん(六郷・七郷コミネット事務局)
仙台市若林区の六郷・七郷地域は、東日本大震災により壊滅的な被害を受け、現在も多くの住民が仮設住宅での生活を余儀なくされています。このような状況の中で、地域住民、NPO、大学、市民センター、社会福祉協議会、行政などがメンバーとなり「六郷・七郷コミネット」は結成されました。地域の多様な団体がネットワークを組むことになったきっかけや、今後の地域のセーフティネットについてお話を伺いました。
C企業+学生ボランティア〜学生の機動力を活かす企業の力〜
岩崎真実さん(情報ボランティア@仙台 代表)
震災後間もない4月、地元新聞社と学生の連携によって「情報ボランティア」の活動がスタートしました。宮城県内におけるボランティア活動の様子、ボランティアに集まった方々の思いを、学生の目線で取材しブログに伝えています。この活動が、どのようにして生まれたのか、情報発信の専門家である新聞社とどのように協力して展開されているのかについてお話を伺いました。
■パネルディスカッション
地域の課題を解決する協働 〜東日本大震災から見えたこと〜
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http://recorder311.smt.jp/movie/23537/ 今回の震災では、団体同士のネットワーク、セクターを超えた連携が、復旧・復興支援をはじめとする「地域づくり」において必要なことが明確となりました。
このパネルディスカッションでは、市民、NPO、自治会、企業、行政など、地域を構成する多様なセクターが、ネットワークを組みながら課題解決にあたることの成果と課題を、事例報告を基に整理し、機能する実践型ネットワークに必要な仕組みや、役割、これから求められるつながりについて考えました。
・パネリスト
`島一匡さん(一般財団法人共生地域創造財団 事務局長)
堀川邦雄さん(六郷・七郷コミネット 副会長)
伊藤正敏さん(がんばっぺ岡田の会 代表)
八浪英明さん(株式会社河北新報社メディア局ネット事業部 部長)
・コーディネーター
紅邑晶子さん(特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター 代表理事)
報告会終了後のサポセンブログはこちら→
★その他の「支援のかたち」シリーズは、こちらからご覧いただけます。
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http://recorder311.smt.jp/series/saposen/
「支援のかたち」とは
2011年7月から、サポセンと3がつ11にちをわすれないためにセンター(略称:わすれン!/せんだいメディアテーク)は、被災地で支援活動を行っている市民活動団体・NPO・NGOの方々をゲストにお招きし、支援活動のはじまりと、これからの課題について語り合う「支援のかたち」というUSTREAM番組を協働で発信してきました。
※わすれン!の記録は、教育現場でも活用された事例があり、その中でサポセンの「支援のかたち」も取り上げていただきました。
詳しくはこちら→
http://recorder311.smt.jp/information/30318/