• もっと見る
« 助成金情報 | Main | 相談・つながるサロン»
プロフィール

サポセン@仙台さんの画像
サポセン@仙台
プロフィール
ブログ
<< 2025年06月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
カテゴリアーカイブ
最新記事
検索
検索語句
月別アーカイブ
リンク集
bnr_01.jpg
https://blog.canpan.info/fukkou/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/fukkou/index2_0.xml
2025年04月20日(Sun) 「宮城ボラ・インカレ2025」参加報告!〈次回は4/22開催〉


こんにちは。スタッフの青木です。
このたび、宮城県内ボランティア団体の合同新歓イベント「宮城ボラ・インカレ2025」に、相談ブースを出展させていただきました。
2日間に分けて開催されるこのイベントの第1回が、4/17(木)に終了しましたので、当日の様子のご報告と、次回開催予定の第2回についてお知らせいたします。

\開催概要は、サポセンブログでもご紹介しています!/
4/17・4/22開催!ボランティア団体の合同新歓イベント「宮城ボラ・インカレ2025!」

主催:社会福祉法人仙台社会福祉協議会(仙台市ボランティアセンター)/キャンバス(在仙大学の学生が中心となるインターカレッジサークル)


サポセンでは、日頃から市民活動に関する様々なお困りごとについて相談に応じています。
今回は、サポセンスタッフが持つ知識や情報を、ボランティア活動を行う学生の皆さんにも役立ててもらおうと参加しました。

写真@.JPG
▲ブースにはサポセン機関紙「ぱれっと」や活動に役立つ資料を設置

サポセン相談ブースには、「自分に合ったボランティア活動を探したい」「挑戦したい活動がある」「行政とNPOの協働について情報がほしい」など、様々な相談が持ち込まれました手(グー)

写真0417.JPG
▲会場となった東北学院大学の地域連携・協働の支援拠点「未来の扉センター」

大賑わいとなった会場では、学生団体キャンバスのメンバーが来場者に積極的に声をかけ、相談内容を聞いたうえで適切なブースに誘導していた姿が印象的でした。また、会場となった東北学院大学の職員の方が、サポセンスタッフをはじめブース出展団体に声をかけてくださったおかげで、温かい雰囲気がつくられ、出展団体の皆さんもリラックスした様子で活動についてお話していました。

サポセンの相談ブースでは、仙台市ボランティアセンターの職員の方が、サポセンだけでは対応しきれない福祉に関する相談内容をフォローをしてくださるなど、大変ありがたかったです。「宮城ボラ・インカレ2025」を通して、学生さんや、ブース出展団体の皆さん、主催団体の皆さんと様々な情報交換をすることができました。

||宮城ボラ・インカレ2025は、4/22(火)も開催します||
会場は、plugin lab東北大学(仙台市青葉区一番町3-9-13DATE ONE 6F)です。
新年度がスタートし、ボランティア活動をしてみたいと考えている学生の皆さん、ぜひ足を運んでみてください!
ひらめき参加申し込みフォーム右向き三角1宮城ボラ・インカレ2025参加申込フォーム
ひらめきイベントの詳細右向き三角1宮城ボラ・インカレ2025の公式Instagramをご確認ください。


■■■
サポセンでは、ボランティアや市民活動、協働、企業の社会貢献活動などに関する幅広いお問合せ・ご相談に応じています。また、2人〜3人程度集めていただければ「チラシのつくり方」「資金調達」「はじめての助成金申請」などの出張講座にも応じています。先ずは、お問い合わせください!
F0pqPtqagAAl9Ay-thumbnail2.jpg
https://sapo-sen.jp/use/consult/

2025年03月31日(Mon) 開催報告<防災と自治 能登半島地震から1年ー現状を知り、「次」への備えを考える>〜せんだい・みやぎソーシャルハブ〜


こんにちは。スタッフの水原です。
サポセンは「せんだい・みやぎソーシャルハブ」とともに、社会課題解決のプラットフォームをつくってきました。せんだい・みやぎソーシャルハブとは、市民目線で気づいた社会課題に対し、NPO、行政、企業、志のある個人など多様な主体が力を合わせ、課題解決のために力を発揮する環境をつくることを目的とした場です。

取り組みの一つである「情報交換会(セッション)」では、まちづくりの多様な主体が月1回集まり、これまで、サポセンと共催で開催してきました。
【note】レポート公開中!せんだい・みやぎソーシャルハブ情報交換会

今年度のテーマは「防災と自治」。誰もが当事者になり得るテーマで、参加者の皆さんと新たなつながりを育むことを一緒に考えてきました。

能登.png

令和6年1月1日、能登半島地震が起こりました。
これを受け、セッションでは翌2月3月にわたり、能登半島地震に学び自分たちの備えについてを考えました。
あれから一年、今一度、能登半島の今を知り、仙台、宮城で何を備えていけばいいのか考える機会をつくりました。

ゲストにお招きしたのは、
合同会社CとH 共同創業者・CEO 伊藤 紗恵さん
NPO法人ESUNE 副代表理事/株式会社御祓川 能登の人事部コーディネーター 斉藤雄大さんのお二方です。

当日は、会場に13人、オンラインに10人の防災に関心をお持ちの、NPO、学生、企業など様々な方々が集まってくださいました。

残念ながら、ゲストでお招きしていた斉藤さんは体調不良により欠席でしたが、なんと!斉藤さんを能登復興のためにコーディネートした、NPO法人ETIC.コーディネーターの瀬沼希望さんが会場にお越しくださり、斉藤さんから事前共有いただいた資料「能登半島地震から1年現状共有と次の挑戦」を元に、自身が現地訪問した視点も交えてお話してくださいました。
次項有NPO法人ETIC.とは---------
社会課題が自律的に解決されていく社会・地域を実現するため、様々な支援事業を展開。2023年から休眠預金の分配団体として、防災の観点から地域の共助力・機動力を高めるプロジェクトを実施する中間支援組織を資金面・非資金面で支援しています。
https://etic.or.jp/news/2023/11/4111/



斉藤さんが能登の復興支援のために活用したのが、瀬沼さんが所属するNPO法人ETIC.の能登半島地震復興支援「能登版 右腕派遣プロジェクト」。そして、輪島市三井町の民間ボランティア組織「のと復耕ラボ」のリーダーの元に、”右腕” として斉藤さんをコーディネートしたのが瀬沼さんです。
※「右腕プロジェクト」は、東日本大震災をきっかけに始まった復興支援に取り組むリーダーの右腕として派遣される取り組みです。

IMG_0297.JPG
▲NPO法人ETIC.の瀬沼さん(写真中央)

静岡の地域コーディネーターを能登に派遣
斉藤さんは静岡県のNPO法人ESUNEの事務局長として、学生と社会人をつないだり、国際交流をしたり、あらゆる主体による連携、協働によるプロジェクトに取り組んできました。また、防災を学ぶ研修で能登を訪れており、能登半島地震発生後「何か自分にできることはないか」と考えていました。そこに瀬沼さんから斉藤さんへ「右腕隊」として、能登・三井町を中心に復耕活動を行う有志の民間団体「のと復耕ラボ」への派遣依頼があったのです。

復興に尽力する能登のキーマンを支える
右腕隊が達成するべきミッションは大きく2つ。1つは、ボランティアセンター機能を構築すること。具体的には、ボランティアの安定共有、宿泊拠点の整備、予約受け入れシステムの構築です。2つ目は、復興の旗印となる事業を立ち上げること、またそのコーディネートです。
現在、復旧作業は落ち着き、復興に向けた事業をつくっていく段階とのこと。茅葺屋根の解体から出た古い建材、梁などの木材をアップサイクルする取り組みをはじました。

のと復耕ラボは、能登地震後に立ち上がった組織で、代表者は地域おこし協力隊の仕事を通じて能登に惚れ込み移住した人です。レストランと宿泊施設を経営する茅葺屋根の家屋を、ボランティア拠点として開放。ボランティアの人たちが一日の作業を終えると、美しい里山に囲まれた家屋の囲炉裏端でお酒を酌み交わしました。災害ボランティアだから”楽しんではいけない”ではなく”楽しむ”を味わいました。結果、他の民設民営ボラセンと比較して、のと復興ラボでのボランティア参加者のリピート率が上がり「能登を応援したい」という人が増えたといいます。

2024年9月には奥能登豪雨が発生し、二重被害を受けました。各地で既にボランティアセンター機能が構築されていた為、ボランティア受け入れはスムーズでしたが、精神的なダメージが大きかったといいます。

能登のキーマン大集結会議はじまる
長期的な支援が必要と考えた斉藤さんは、拠点として七尾市の株式会社御祓川に就職。静岡のNPOに所属しながら、能登との二拠点を行き来しています。斉藤さんがコーディネーターを務める御祓川では、2025年2月、復興に向けた機運を高めようと 「のと発酵的復興会議」を開催。参加者100人うち8割は地元の人たちでした。被災地において、外部支援者が多数を占めるとの予想に反し、嬉しい驚きだったそう。能登の復興のために地元の人たちが集結する場をつくり、様々なプロジェクトがここから立ち上がろうとしています。

今後の課題として挙がったのは、
そもそも能登は地震前から住める家が少なく、暮らしたいと思っても住む家がないこと。学校の統廃合により子どもたちの居場所を確保できなくなっていることから、保護者も安心できる暮らしが機能していないこと等があるということでした。

・・・

奥能登に仕事をつくる
次に、奥能登に位置する珠洲市で、合同会社CとHを経営する伊藤 紗恵さんからお話をお聞きしました。合同会社CとHは「地域 丸ごとパラレルキャリア」をビジョンに掲げ、次世代に10年先のワクワクを生み出す地域づくりに取り組んでいます。事業内容は、会員制24時間コワーキングスペース兼交流拠点OKNO to Bridge(奥能登ブリッジ)、HARIO Lampwork Factoryのアクセサリー工房の運営を軸に、奥能登の「働く」の可能性を拡げる事業を展開しています。

IMG_0268.JPG
▲オンラインで参加してくださった伊藤さん

能登の課題は日本の課題
合同会社CとHの設立は、能登半島地震の半年前です。伊藤さんは「CとHのやることは、震災があっても無くても最初から復興事業だった」と言います。なぜなら、能登の課題は震災前から過疎化による人口減少であり、仕事が無く、若い人たちが地域外に出てしまうことだったから。「能登の現状は、地震があっても無くても、いずれ日本中で起こること」と警鐘を鳴らします。
さらに、度重なる災害は、能登の人口減少を一気に加速させたといいます。「若者は益々能登を離れ、帰ってくるつもりもない半壊以上の家屋を公費で解体したいというのは仕方ないこと」と伊藤さん。一方で、能登に住みたい人がいたとしても、能登の魅力である古民家が消え、家屋自体も減少し住む家が無いのが現状です。

打開策は、二地域居住の推進
CとHは、二地域居住(国土交通省サイト)を推進しています。能登の外の人も、外に出た人も、これから外に出たい人も、能登に関わりつづけられる関係人口を増やす提案をしています。例えば、CとHが受け入れてきた学生インターン20人〜30人に「自由をあげるから事業になることを見つけてきて」とお題を出すと、学生たちは珠洲市で5件の事業を立ち上げました。また、地域に残りたいという若い女性のための仕事をつくり出すため、南相馬市の小高ワーカーズからノウハウ提供を受け、HARIO金沢珠洲ガラス工房を創業。24時間いつでも働けて、出来高制です。金沢にも工房があり能登と行き来しての生活も可能で、どちらかに移住することも可能にする取り組みです。

また、伊藤さんは、のと発酵復興会議で話された内容に触れて「人口減少で能登の企業が困っている。能登に人を呼び込むために企業連携で社宅をつくろうという話も出ている」との報告もいただきました。

・・・

ゲストへの質問タイム
会場の参加者からは、現地の状況を知りたいと質問があがりました。
「漁業や道路状況はどうなっているの?」「高齢者は仮設住宅でどうしているの?」

伊藤さんと瀬沼さんは、
「漁業は再開できないところもある」「農業も従業員が離れてしまい再開できない」「道路は一応は大体通れます」「仮設住宅は高齢者がほとんどだが、交流スペースが足りない。自分たちで集まって交流しているようだ」の他、「畑仕事をしなくなり体を動かさなくなった」などがあると回答しました。

「今後の未来像を聞きたい」という質問には、伊藤さんが回答。
「正直、分からないです。大学生インターンのなかには珠洲に根付く人もいるだろうと思うし、その流れを止めないように、人を呼び続けることが必要だと考えている」と、今の思いを明かしてくださいました。

・・・

後半は、参加者の皆さんで話し合うワークショップを行いました。
能登半島の取り組みから、自分たちが「次」に備えるために必要なことをグループごとに話し合い、災害時の備えや考えをシェアし合いました。

IMG_0277.JPG

ワークショップで参加者同士がシェアしたこと
・長期休暇中は、仕事場の人たちがどこにいるか分かるようにしておく
・正しい情報をどこから取るか悩ましい。→ラジオ、SNSなどそれぞれの情報源を共有
・日頃から、非常用バックを備える
・町内会の運営

斉藤さんから事前に共有いただいた、平時から考えておきたいこと
・遠方に住みながら能登にできることは寄付・支援購入・長く関心を持ち続けること
・日頃から空き家などの情報を把握しておく
・井戸など地域の水源の確認
・地域の関係人口を増やしておく
・災害時に外部受入れ拠点(ボランティア拠点)になれそうな場所はあるか考えておく
・回覧板が機能しなくなった場合に備えて、地域のLINEグループなどに慣れておく

・・・

\\ ゲストの皆さま、ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました //


ひらめき「せんだい・みやぎソーシャルハブのnote」では、参加者からの質問など、より詳しいレポートをご覧いただけます↓
【前編】2/20開催レポート「【防災と自治】能登半島地震から1年 ー現状を知り、「次」への備えを考えるー」
【後編】2/20開催レポート「【防災と自治】能登半島地震から1年 ー現状を知り、「次」への備えを考えるー」


2025年03月29日(Sat) 開催報告!\商店街アレコレ公開作戦会議/学生と商店街のかかわりかたとその可能性<八幡町商店街ファンコミュニティ×せんだい・みやぎソーシャルハブ コラボセッション>


こんにちは。スタッフの松村です。
サポセンは「せんだい・みやぎソーシャルハブ」とともに、社会課題解決のプラットフォームをつくっています。せんだい・みやぎソーシャルハブは、市民目線で発掘された社会課題に対し、NPO、行政、企業、志のある個人など多様な主体が力を合わせ、課題解決のために力を発揮する環境をつくることを目的とした場です。
地域課題や、課題だと思う種を持ち寄り、課題解決へ向けた連携が生まれる場として、定期的にセッション(情報交換会)を開いています。
【note】レポート公開中!せんだい・みやぎソーシャルハブ情報交換会

今回は、日頃からセッションに参加いただいている、八幡町商店街ファンコミュニティの星聡さんより企画をお持ち込みいただき、コラボセッションが実現しました。

1121E382A2E382A4E382B3E383B33.png

会場に25人、オンラインには17人が集まりました。
大学関係者、学生を中心にNPOや行政の方などさまざまな方々が関心を寄せてくださいました目

DSC09929.JPG
▲ファシリテーターは、星さんが務めました。

学都仙台において、地域の活性化や課題解決に若者が力を発揮しています。
探究や研究活動として、地域連携に力を入れている中学・高校・大学なども多く、サポセンにも、地域団体とのコーディネートのご相談が寄せられることがあります。
一方、商店街では高齢化、後継者不足などにより、伝統行事の継続や地域運営を維持できなくなることが課題になっています。
本セッションでは、学生との関わりによって上記課題にアプローチしている、八幡町商店街を含む4つの商店街から情報提供してもらいながら、参加者と意見・情報交換をしました。


地域全体で子どもを育て、「ふるさと」への愛着を育む

まずはじめに事例を紹介してくださったのは、なかやま商店街振興組合の千葉裕貴さんです。
中山地域は、青葉区中山地区、青葉区川平1丁目地区、青葉区滝道地区を合わせた住宅街エリアです。なかやま商店街の特徴は、住宅街の中にあるということ。ゆえに、商店街だけでなく、町内会や小学校、中学校などとの連携が活発です。
造成、分譲の開始から約50年を経て、高齢化が進むなか目指したのは「子どもやファミリーが元気いっぱいに過ごす街」です。平成29年には、町内会・商店街が連携して社会福祉法人を設立し、仙台市とびのこ公園内に「認定こども園TOBINOKO」を開園させるなど、子どもを中心とした「まちづくり」に取り組んでいます。

DSC09934.JPG
▲千葉裕貴さん(なかやま商店街振興組合 副理事長)

いくつかの事例の中で印象的だったのは、中山中学校創立50周年を記念して、なかやま商店街の22店を紹介する動画CMコンテストを実施したこと。(ちなみに千葉さんは中山中学校の第一期生!)
CMは、出演はもちろん、お店の取材から撮影、編集まで生徒自ら担当しました。
コンテストの結果と動画はこちらから→https://www.nakayaman.com/cm-contest2024

動画の再生回数は多いもので2000再生。「どローカルな商店からするとすごい数なんです!」と千葉さん。CM制作に参加した商店街へのアンケートでは、「CMが売り上げに影響したか」はごく少数だったものの、「次回も参加したいか」は、ほぼ100%だったそうです。商店街のPRと、子どもたちが日常的に地域と関わる機会づくりを組み合わせ、「ふるさと」への愛着を育む事例をご紹介いただきました。
ひらめきなかやま商店街振興組合のホームページ
https://www.nakayaman.com/


商店街の枠を超えると関わりしろが生まれる


荒町は仙台市地下鉄南北線の五橋駅に隣接する400年以上続く御譜代町のひとつで、荒町商店街は、奥州街道に位置している、長さ550メートルの商店街です。

DSC09949.JPG
▲庄子康一さん(荒町商店街振興組合 副理事長)

庄子さんは、令和5年4月に荒町に移転してきた東北学院大学が地域連携の一環で主催する「わが街マルシェ」でのコラボについて紹介。また、荒町小学校や荒町児童館・荒町市民センターと連携し、荒町学区の子ども防犯、地域防犯の意識を高める「荒町子まもりプロジェクト」の事例を紹介してくださいました。

また、昨年からは、未来型地域連携を目指してTAUラウンドテーブルというプロジェクトが始まったとのこと。これは、東北学院大学の学生と荒町商店街と株式会社ユーメディアが連携して荒町の100年後に残したい荒町らしさ、街の良さを再発見する活動です。

まちの防犯、子育てなど、商店街という分野の枠を超えて活動することで、学生はもちろん、企業や公共施設といった様々な機関との連携が生まれ、結果として商店街に関わる人や訪れる人、商店街に関心を寄せる人が増えていく様子が分かりました。

ひらめき荒町商店街振興組合のYouTubeチャンネルで様子を見ることができます!
るんるん荒町商店街振興組合ホームページ
https://www.youtube.com/channel/UCZPBoALWxhKoyFn19t0Wy8Q/videos


商店街は地域コミュニティの中核

連坊は、寺院が立ち並び、歴史散策エリアとしても人気です。
むにゃむにゃ通り商店街(旧連坊通り商店街)は、仙台市地下鉄東西線の連坊駅の近くにある商店街で、荒町商店街ともご近所です。

DSC09944.JPG
▲連坊オモシロ案内人 千葉隆夫さん
(連坊商興会相談役、連坊オモシロ街あるき会 会長、連坊地区社会福祉協議会 会長)

連坊小路小学校や仙台一高、仙台二華中・高等学校が集まる文教地区ということもあり、移転してきた東北学院大学も含め、連坊商興会は、若者たちと積極的に関わってきました。
千葉さんは、「商店街の課題をなんとかしたい」というよりも、地域のお祭り、連坊の魅力発信、地域住民の交流の機会づくりなどを、商興会がハブとなって行ってきた事例を紹介してくれました。
学校、大学との連携において千葉さんが大切にしているのは、お互いのためになる連携ができているかどうか。一緒に地域をつくるとい者同士win-winの関係えお目指しているそうです。
ひらめき連坊オモシロ案内人YouTubeチャンネル
るんるん連坊商興会のホームページ
https://renbousyoukoukai.amebaownd.com/



若者の「学び」のフィールドに商店街を活用してほしい

DSC09931.JPG
▲星聡さん(八幡町商店街ファンコミュニティ)

八幡町商店街は仙台市青葉区にあり、近隣に宮城第一高校や東北福祉大学があります。商店街マップづくりや七夕まつり、盆踊りなどに多くの学生たちが参画してきました。
特に、東北福祉大学ではゼミの学びの一環で商店街と関わっています。来年から、東北福祉大学に「共生まちづくり学科」ができるそう。学生たちが、地域での学びを求めている時勢に触れ、「学びの舞台として、商店街を活用してほしい」と話します。
学生に関わってもらうポイントとして、目指す方向を共有しながら「どんなことを」「いつまでに」「どのくらい必要か」を整理して、キーマンに伝えることが重要と共有しました。

るんるん八幡町商店街ファンコミュニティのfacebook
https://www.facebook.com/hachimannmachi.syoutenngai.fun.community/
※誰でも入れるファンコミです!

DSC09954.JPG
▲参加者からの質問にそれぞれの経験や考えをシェアするみなさん

参加者からは、
「学生と関わる上で、学校と連携するときの苦労は?」
「学生たちと商店街がコラボするそれぞれのねらいは?」
「商店街とコラボしたい場合はどのようにすればいいですか?」
などの質問がありました。

ひらめき質疑応答の詳細は、せんだい・みやぎソーシャルハブのnoteにてご確認ください。


DSC09962.JPG
▲最後は「伊達の一本締め」で終了!

IMG_0028.JPG
▲終了後も学校、大学関係者の方々などと活発に情報交換

商店街の課題を開き、学生やNPOなど多様なセクターとの連携の糸口などを示してくださいました。ありがとうございました。

せんだい・みやぎソーシャルハブやサポセンでは、これからも、一人ひとりが気づいたまちの問題を取り上げ、市民・NPO・企業・行政など、さまざまな団体や人が力を合わせ、ともに解決していく場づくりをしています。


2025年03月28日(Fri) 共創のプラットフォーム試行から<10年の調査研究事業を市民に報告>マチノワ


こんにちは、スタッフの松村です。
2024年6月30日(日)、サポセンで「調査研究事業報告会〜共創プラットフォームの試行から〜」を開催しました。

DSC03663.JPG
▲町内会、様々な分野のNPO、行政、研究者など25人の方々が参加しました。

調査研究事業とは、協働によるまちづくり・地域づくりを推進することを目的に、2015年からサポセン、一般社団法人パーソナルサポートセンターNPO法人都市デザインワークスNPO法人せんだい・みやぎNPOセンターが連携し取り組んできた事業です。

報告会では、これまでの調査、施策の開発に向けた試行的取り組みについて振り返り、みんなでつくる仙台の市民社会像について考えました。

ゲストに大阪公立大学大学院文学研究科、准教授の菅野拓さんをお招きしました。菅野さんは、パーソナルサポートセンターの理事でもあり、これまでの調査研究事業にも関わってきましたが、今回は研究者の視点から事業について考察していただきました。また、事業報告者として、都市デザインワークス事務局長の田川浩司さんせんだい・みやぎNPOセンター代表理事の渡辺一馬さんが登壇し、進行はサポセンのセンター長、太田貴が務めました。

DSC03636.JPG
▲左から、太田、菅野さん、渡辺さん、田川さん


多様なセクターが連携し課題解決に取り組むしくみとは
ー調査研究事業の足元を確認するー

DSC03653.JPG

まず、太田より市民活動支援施設から見る、昨今の仙台の動きや市民活動の状況について報告しました。
利用団体数やNPO法人設立数の推移から、仙台市は市民活動が生まれやすい環境と言える一方で、市内のNPO法人の総数は減少傾向にあることから、市民活動の捉え方が多様になり、様々な形態での活動が増えていると話しました。
サポセンはこれまで、その分野をリードするような力のあるNPOを支援する役割りよりも、市民活動全体のすそ野を広げる役割として、市民活動を応援し支えるフォロワー層の拡大に力をいれてきました。複雑化する地域の課題に対して個々の課題に対応する活動が生まれ、それらの活動を応援し広げていく事業を展開してきました。
そのためサポセンは、活動の入り口にいる団体とのつながりが多い一方、サポセンの支援を卒業したり、サポセンと関わらずに自立した活動を展開する団体との接点は少ないのが現状です。太田は、サポセンにとって調査研究事業は、関わりの少なかった団体の動向を知り、連携の機会を得るための事業だったと報告しました。

それに対し、菅野さんからは、1998年のNPO法施行以降市民セクターが行政に代わり、まちづくりや社会課題の解決を担うようになったことに触れながら、他都市と比べて仙台のNPOの多さ、協働のアドバンテージの高さについてお話がありました。
一方課題として、個々の課題に対応する多様な市民活動団体やそのフォロワー、行政や企業など多様な人たちをつなぎ、「課題解決のための大きな力」にする調整機能の不足があるとコメントしました。

どうしたら、多様なセクターがうまく力を寄せ合い、課題解決に向かえるのか。
調査研究事業はまさに、協働によるまちづくり・地域づくりを推進に向け、仙台のこれからの市民社会の在り方と、市民社会を支える新たな仕組みを考えてきました。


10年の調査研究をふりかえる

DSC03658.JPG

事業の前提を改めて共有した後、田川さんより、2015年から行ってきた先進事例や市民活動に関する基礎調査、文献調査について報告しました。

2017年からは、「マチノワラボ」と題し、市民の方々と学びを共有し対話する場を設けました。扱ったテーマは、「社会的連帯経済」「都市のスポンジ化」、横浜のまちづくり事例「地域課題解決のプラットフォームLOCAL GOOD」などです。また、仙台のオープンデータから地域が抱える課題を深堀する「チビラボ」という少人数の対話の場もつくってきました。これらの取り組みから、仙台における市民社会を支えるために必要な機能として見出したのが、「共創のプラットフォーム」でした。
社会課題を可視化し、解決のための、多様な組織・団体同士が連携を生み出したり、解決に取り組む主体への支援策を提供する機能、仕組みを「共創のプラットフォーム」と定義しました。

DSC03633.JPG

2020年からは、そのプラットフォームを「せんだい・みやぎソーシャルハブ」と名付け、多様な主体が課題を持ち寄り、情報交換をしながら解決策をともに考えるセッションを開いたり、実際に解決に向けたアクションを起こしたり、それらの様子を情報発信・アーカイブしたりしてきました。

DSC03643.JPG

「せんだい・みやぎソーシャルハブ」を試行した成果や課題については、渡辺さんからご報告いただきました。
試行が始まったのは、ちょうど新型コロナウイルス感染症が広がり始めたころ。プラットフォームとして定期的に開いた情報交換会では、コロナ禍に伴う大学生の孤立・困窮という課題が持ち込まれ、解決に向けたアクションを当事者である学生たちと起こしました。他にも、若年女性を取り巻く課題や、地域運営の課題など様々な課題を持ち寄り、ともに考える場をつくることができました。
個人の方をはじめ、NPO、行政、企業、学生など、のべ608人の方々とつながりをつくることができました。

また、課題解決の担い手づくりを目的に「プロボノ」という関わり方の普及にも取り組みました。
位置情報活動のアーカイブなこちらからご覧いただけます↓
せんだい・・みやぎシーシャルハブnote

渡辺さんは、今後必要なこととして、新たな担い手の発掘(企業セクターとの関係構築)と、コーディネーター力の強化、プラットフォーム事務局の強化をあげました。


ネットワーク型の課題解決

DSC03645.JPG

後半、この課題を踏まえ、菅野さんは「コーディネートや調整に関わる費用はどこから出るのでしょうか…?」と会場に投げかけました。
解決するための資源や情報、知識の調達はできても、実際に解決できるかは分からないものに予算がつけられず、「誰がやるのか問題」に直面し、課題が放置されてしまっているのが現状です。

一方で、コーディネーターの重要性について、2016年に行った調査をもとに紹介。
東日本大震災の被災地で活動しているNPOに、復興を加速させる被災地内外との「つながり」についてインタビューをし、「サードセクターの社会ネットワーク」を可視化したものです。見えてきたのは、インタビューの中で何度も登場するハブのような存在がいること。「こういう人をコーディネーターといい、この人のところに人やモノが集まってくる。集まったものを繋ぎあわせることで、課題解決(復興)を加速させる力になっている」と話します。
具体的な事例として、岩手県のルート営業型のコーディネーター、能登半島の官民連携による「連携復興センター」の設置なども紹介されました。
予算化の問題については、令和6年の地方自治法一部改正により創設された「指定地域共同活動団体」制度について情報共有がありました。


今後に向けて

DSC03666.JPG

これまで、活動拠点を運営し、人を常駐させることでコーディネーター、ハブ的機能を果たそうとしてきたサポセン。一方で、震災以降は、スタッフが地域に出かけニーズを拾い、コーディネートや支援事業を少しずつ展開してきました。拠点を持ちながら、アウトリーチ型の事業を拡大していけるのか、仙台市とサポセンが抱えるジレンマも共有しました。

参加者の方からは「市民協働よりも、市民協創を目指し市民の力や声を反映したまちづくりが必要だ」という意見や「調査研究事業の具体的なプロセスと提案内容が知れてよかった」という感想が寄せられました。

人口減少地域や離島などで進むネットワーク型の課題解決事例を受け、仙台のような都市部では、どのような課題解決が可能なのか。また、行政、NPO、民間企業などさまざまなセクターにいるであろう、社会課題の解決を促進するコーディネーターをどう掘り起こし、つなげていくのか。
今後の仙台市とサポセン、せんだい・みやぎソーシャルハブのあり方に、大きなヒントをいただきました。

ひらめきせんだい・みやぎソーシャルハブHP
https://semi-hub.org/
これまでの取り組みは、noteからご覧いただけます。
https://note.com/socialhub

ひらめき平成28年度〜令和5年度までの調査事業報告書はサポセンHPからご覧いただけます。
https://sapo-sen.jp/about/report/

本報告会は、同日に開催した「マチノワPOP!UP! キュンです その出会い」というサポセン全館を使って実施したイベントのうちの一つで、令和7年度に向けて、今後のサポセンの役割を考える機会でした。
2025年03月25日(Tue) 福祉委員交流会で「チラシ作りのコツ」の出前講座をしてきました!


こんにちは。スタッフの大泉です。 3月15日、スタッフの小田嶋と「チラシ作りのコツ」について出前講座を行ってきました。この出前講座は、西多賀地区社会福祉協議会(以下、西多賀地区社協)が主催する「令和6年度福祉委員交流会」の一環として開催されたものです。

IMG_9050.JPG
▲福祉委員の方24名にご参加いただきました

昨年実施の出前講座の参加者からのオファーで講座へ!
今回、お伺いしたきっかけは、仙台市社会福祉協議会太白事務所が、2024年11月に主催した「令和6年度小地域ネットワーク活動研修会」でサポセンスタッフが出前講座を行ったこと。
次項有昨年の出前講座の様子はこちらから
この研修会に参加していた西多賀地区社協の方から、「福祉委員が1年を振り返る交流会で、普段のサロン活動の広報に活かせる講座をしてほしい」とご依頼を受けました。
福祉委員とは、地区社協に所属し、自治会や民生委員児童委員等と連携しながら、見守り活動やサロン活動などを通して福祉のまちづくりを推進しているボランティアです。

チラシ作りのポイント
前半は、小田嶋からチラシ作りのポイントについてお話ししました。「チラシで達成したい具体的な目標を立て、その目標に沿って情報の優先順位をつけていく」といったポイントをギュっとまとめてお伝えしました。

IMG_9044.JPG
▲実際のチラシもお見せしながら、具体的にお話ししました。

後半は、チラシ作りの実践ワーク。今回は、主催者からの「福祉委員さん同士の交流も大切したい」という思いから、グループワークも多く取り入れました。実際に、サロン活動のメンバー募集をテーマにチラシ作りを実践。皆で情報の優先順位を考えたり、チラシの下絵を作成したりしました。話し合ううちに参加者からは、アイディアがどんどん出てきて、「イメージに合うイラストを入れよう」「フキダシを使うのはどう?」と和気あいあいとした雰囲気だったのが印象的でした。

晴れ市民活動のお悩み、一緒に考えます!
サポセンではボランティアや市民活動に関する幅広いお問合せ・ご相談に応じています。広報にお困りの方や、講座を受けたいという方がいらっしゃいましたら、サポセンスタッフが出向き講座を行うことも可能です。(2〜3人でもOK)お気軽にご相談くださいませ。
2025年03月19日(Wed) 地域の情報発信にチャレンジする3名のゲストが登場!〈地域メディア談話室 開催報告〉


こんにちは。スタッフの大泉です。
サポセンでは、「伝えること」で、地域の魅力向上や課題解決につながる活動を応援しています。地域メディア談話室は、そんな地域の情報発信をしてみたい人・している人のための談話室です。

地域メディア談話室.png
地域メディア談話室について詳しくはこちら

3月14日(金)は地域メディア談話室最終回でした。これを記念し、どどーんと3名のゲストをお呼びしてのトークイベントを開催。ゲストのお話しに関心がある方、情報発信に取り組んでみたい方など、計14名の参加がありました。

DSC01624.JPG
▲ゲストの皆さん。佐々木佳さん(左端)、青葉龍汰さん(右から2番目)、中塩純子さん(右端)

発信の仕方もテーマも色々!ゲストトーク
ブログでは、ゲストのお話をダイジェスト版でお届けします。

仙台藩や伊達家を中心とした歴史、文化、新解釈などを学べる動画を配信!
青葉 伊達チャンネル 青葉龍汰さん
青葉さんの活動は、「伊達政宗公や伊達家が大好き、伝えたい」という気持ちから始まりました。発信にあたっては、自分の中で動画制作の〆切を設けたり、視聴者からのコメントを大切にしてネタを考えたり、様々な工夫をされているそうです。「今後は他のYoutuberとコラボしたい」という青葉さん。実は、2024年9月の地域メディア談話室に参加したことがきっかけで、9月ゲスト仙台SEMI-Jさんとのコラボが決定したとのこと!楽しみですねぴかぴか(新しい)

宮城・仙台のマニアックな話題をさまざまな切り口から楽しむWEBメディア「ウラロジ仙台」で活躍!
フリーライター・インタビュアー 佐々木佳さん
地方の新聞記者を経てフリーライターとなった佐々木さんが、ウラロジ仙台に参加したきっかけは、ウラロジ仙台のベローチェ閉店を惜別する記事を読んだこと。記者として客観的な記事を書いてきた佐々木さんにとって、「自分の好きなことを発信していいんだ」と衝撃を受けた出来事だったそう。現在では、ウラロジ仙台に仲間入りし、自身が大好きなJR仙石線の魅力を語る記事も発信していらっしゃいます。他にも、記者時代に大変だったこと、インタビューのコツなど、ここでしか聞けないお話しも盛りだくさんでしたペン

名取に熊野三社を勧請したと伝わる名取老女を、仲間と一緒に発信!
名取老女研究会 中塩純子さん
中塩さんは、名取老女の魅力を、「伝説であり実態が分からないこと。だからこそ想像の余地があるし、900年間口承で伝え続けられてきたことにも魅力を感じる」と話します。また、現在の仲間との出会いは、歴史好きの中塩さんが個人的に綴っていた歴史ブログでした。「好きでやっていることから、こんな活動になるなんて想像もしていなかった」と明かす中塩さん。団体による冊子「旅する巫女 名取老女」は、サポセンの図書にありますので、ぜひ、ご活用くださいるんるん

アイディア膨らむフリートーク
フリートークでは、参加者から寄せられた「発信のモチベーション維持方法は?」「撮りためた地域の写真を発信してみたい」という声から、皆でアイディアを出し合ったり、情報交換したりしました。
DSC01637.JPG

【参加していただいた方からの感想】
・自分で「発信しよう!」と思ってもなかなかモチベが保てずにいたので、今回のお話を聞けて、気持ちが前向きになれました。
・自分が悩んでいた「どのように発信できるか」の答えが見つかったような気がします。
・ゲストのみなさんの好きを追求する熱い想い、行動力、人と人がつながることで生まれる楽しさにワクワクしました。私も自分にできる一歩を始めてみます。

ひらめき一人ひとりの「好き」という気持ちから始まり、地域の魅力を発見し繋がりを生み出す、小さなメディアの力を感じた談話室でした。

地域メディア談話室は、今回をもちまして終了となります。これまでご参加いただき、ありがとうございました。サポセンでは、今後も地域の情報発信に興味がある方や、取り組んでいる方を応援していきます!
F0pqPtqagAAl9Ay.jfif
2025年03月17日(Mon) 泉区町内会長研修会でサポセンの説明をしました!


こんにちは。スタッフの青木です。
1月24日、泉区まちづくり推進課(以下、まち課)が主催した「泉区町内会長研修会」にて、サポセンが行う様々な市民活動支援サービスについて、町内会長の皆さまにご説明する機会をいただきましたので、ご報告いたします。

写真@.jpg
▲前方がスカスカで誰もいないように見えますが、96名の参加がありましました。

サポセンスタッフが研修会に伺った経緯
この研修会は、町内会を担う人たちの情報交換の場として、また町内会での困りごとの解決につなげることを目的に毎年開催されているものです。
町内会の方々をはじめ、地域の市民が自主的・自発的に取り組むまちづくり活動を支援する仙台市の事業のひとつに、「まちづくり活動助成事業(以下、まち活助成)」がありますが、担当課のまち課の他、サポセンでも申請団体からの相談に応じています。そんなご縁から、今回の研修会に呼んでいただきました。

今回の研修会内容とサポセンスタッフがお話ししたこと
今回の研修会では、環境局泉環境事業所の方から「ごみに関して皆様に知っていただきたいこと」、総務局文書法制課の方から「個人情報の取り扱いについて」など、町内会で役立ててもらえるお話がありました。
サポセンスタッフからお話ししたのは、サポセンがどのような施設で、町内会の活動ではどのように活用できるか、サポセンはどんな相談を受けているか等です。併せて、まち活助成の広報と共に、サポセンでも事前相談に応じていることをお伝えしました。

研修会終了後には、町内会の方から個別に活動相談も受け付けました。相談を通じて、泉区町内会長の皆さまと直接お話をしたり、地域活動についての相談を受けたりする機会をいただくことができました。

ひらめきサポセンでは、まち活助成申請のポイントについての相談をお受けしている他、助成金を申請する際の相談、市民活動に関わる様々な相談に応じています。お気軽にご相談ください。

相談.jpg
https://sapo-sen.jp/use/consult/
(サポセンHP-サポセンを使う 相談できます-)
2025年02月25日(Tue) 基礎からわかる「NPO資金調達講座」開催報告!


こんにちは。スタッフの青木です。
1月31日(金)にサポセンが主催した、基礎からわかる「NPO資金調達講座」のご報告です。

9ba3e940d8807cc0c25aa6fc31576e8d.png

サポセンでは、これまでもNPOの運営に役立つ講座を開催してきましたが、今回は、NPOの資金調達にはどんな方法があるのかを知り、資金調達の一つである助成金申請のポイントを学ぶという内容でした。雪で足もとが悪い中、8名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。

資金調達1.JPG
▲講師のサポセンスタッフ

講座では、まずNPOの資金調達の種類と特徴を説明。例えば、寄付や会費はお金を集めた後の使い道を団体が自分で決められるが、助成金は使途が助成元によって制約されるため注意が必要、といったことが話されました。

後半では、NPOの資金調達の一つである助成金についてお話しました。実際の助成金の募集要項を見ながら書き方のポイントを説明すると、皆さん真剣に読み込まれていました。
最後に、自団体の活動資金について可視化するワークショップを行いました。それぞれの団体で、どのような資金を中心に活動しているか、改めて考える機会となりました。

資金調達2.JPG
▲自団体の資金について改めて整理している様子。

終了後は、個別に質問や相談に対応しました。
「講座の中で使用した助成金の応募要項の中で、わからなかった文言を一緒に確認してほしい」という相談や、活動を広げていく上での資金調達全般について、幅広い相談を承りました。

IMG_0114.JPG
▲講座終了後も、個別相談に対応

参加者の方からは、
「助成金を出す側の気持ちが分かってよかった」
「今日の話を団体に持ち帰り、改めて資金面について考えたい」

といった感想をいただきました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございましたわーい(嬉しい顔)

ひらめきサポセンでは相談ができます!
資金調達、助成金申請の相談はもちろん、さまざまな市民活動に関わる相談に応じています。 お気軽にご相談ください。
相談.jpg
https://sapo-sen.jp/use/consult/

2025年02月17日(Mon) 「行ってみよう!宮城の聖地巡礼」をテーマにZINEを作りました<地域メディア談話室 開催報告>


こんにちは。スタッフの玉川です。
サポセンでは、「伝えること」で、地域の魅力向上や課題解決につながる活動を応援しています。地域メディア談話室は、そんな地域の情報発信をしてみたい人・している人のための談話室です。

地域メディア談話室ミニ.png
地域メディア談話室について詳しくはこちら

ひらめき今年度10回目となる2月8日(土)のテーマは、「行ってみよう!宮城の聖地巡礼」。
昨今、ドラマや映画のロケ地、アニメの舞台などを「聖地」と称してファンが訪れる聖地巡礼が注目されています。
今回は、それぞれが思い浮かべる宮城県内の聖地を紹介するZINEを制作しました。
※ZINEとは…個人やグループで作る自由な出版物です

DSC01563.JPG
▲ライターとしてお仕事をされている方やZINEを制作した経験がある方など5名が参加。

自己紹介で打ち解けたところでいよいよ制作のスタートです!書くことが好きな方が多かった今回、制作中も作品にこめる熱量がひしひしと伝わってきました。

本皆さんが制作されたページをご紹介します!

青葉城恋唄を巡る
20250212140810_00001.jpg
「仙台市といば、この曲でしょう!」と「青葉城恋唄」の歌詞に出てくる広瀬川や、仙台七夕について紹介してくださいました。広瀬川にかかる橋のイラストと唄の情景が重なりますね。

Wake UP Girls
20250212140925_00001.jpg
アイドルを目指す7人の少女の青春を描いたアニメ「Wake UP Girls」に登場する、仙台市内の聖地を紹介していただきました。すっきりと見やすい構成で、おすすめの観光情報もしっかりと盛り込まれていますね!

LAST MILE
20250212141030_00001.jpg
映画『ラストマイル』の劇中で事件が起こったショッピングセンターとして出てくる、仙台市泉区長命ヶ丘のブランチ仙台を紹介していただきました。「映画も是非とも観てほしい!」と、短時間の中でも熱を込めて制作したそうです。ぱっと目を引くタイトルの描き方にも工夫が見られますね。

@「シャトルにかける青春」A「偶然と想像」
20250212141204_00001.jpg
「ZINEをつくるのは初めて」とのことでしたが、映画などに登場する仙台市内の聖地を2か所紹介していただきました。参加者やスタッフも初めて耳にするタイトルの映画もあり、観てみたくなりました。

ジョジョの奇妙な冒険
20250212141107_00001.jpg
「愛をこめて書いた!」というページ。大人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の舞台である仙台の様々なスポットを、愛がなければ知りえない!?とっておき情報とともに紹介してくださいました!

DSC01571.JPG
▲じっくり丁寧に仕上げた作品をホチキス止めして、いよいよ完成です!出来上がったZINEを手にとった参加者からは喜びの声があがりましたぴかぴか(新しい)

参加者の感想
・アナログならではの良さがあって楽しく作業できました。
・仙台の聖地というだけでも、いろいろな場所があって、皆さんと書く楽しさが分かりました。
・サポセンでのZINEの企画があるのを知って、ずっと参加したかったので嬉しかったです。
他の参加者の方のページを読むのが楽しみです。

今回でZINE制作ワークショップとしては最後となります。
これまでご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
次回、地域メディア談話室最終回は、3人の多彩なゲストをお呼びしてのトークイベントです。ぜひ、お見逃しなくご参加ください。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
【地域メディア談話室】最終回
一歩踏み出す気持ち芽生えた人たち大集合!!
日時:3月14日(金)18:30〜20:30
会場:仙台市市民活動サポートセンター4階 研修室5
内容:3名の地域メディア発信者をゲストに迎えてのトークなど
https://sapo-sen.jp/event/19456/
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
2025年02月06日(Thu) 開催報告<潜入!くらしともしもの研究所>せんだい・みやぎソーシャルハブ


こんにちは。スタッフの青木です。
サポセンは「せんだい・みやぎソーシャルハブ」とともに、社会課題解決のプラットフォームをつくっています。せんだい・みやぎソーシャルハブとは、市民目線で気づいた社会課題に対し、NPO、行政、企業、志のある個人など多様な主体が力を合わせ、課題解決のために力を発揮する環境をつくることを目的とした場です。
取り組みの一つ、「情報交換会(セッション)」は、サポセンと共催で月1回開催しており、毎回まちづくりの多様な主体が集まります。
今年度は、誰もが当事者になり得る「防災と自治」をテーマに、一人ひとりが力を寄せ合い、さらなるネットワークの強化と新たなつながりを育みたいと考えています。

今回は、「くらしともしもの研究所」とのコラボセッションを企画しましたぴかぴか(新しい)
「くらしともしもの研究所」は、「もしも」の時に揺るがないのは、自分で積み上げたくらしであると考え、 日々の暮らしを災害の視点からとらえ直す活動をしています。それらを「研究」と呼び、研究結果も発信・共有をしています。
セッション当日は、青葉区花壇の住宅街にある研究所を訪れ、自分の暮らしを起点に、みなさんと様々な情報・アイデアを交換しました。

f.jpg
▲NPOや企業の方、学生など多様な方が参加されました。防災に関心がない人もいらっしゃり、新鮮でした!

写真@.JPG
▲くらしともしもの研究所からは、研究員の桃生和成さんの他、2人の研究員の方が活動について教えてくださいました。

はじめに、桃生和成さんから、取組みについて紹介してもらいました。
研究所では、外遊びDIYなどの様々な活動を通じて、市民が楽しみながら「もしも」を生き抜く力を身につけていく活動をしています。
大切にしているのは、「くらし(日常)」と「もしも(災害発生などの有事)」を切り分けるのではなく、「くらし」の中に「もしも」があるという視点です。有識者が市民に啓蒙・啓発していく防災・減災活動に対し、研究所では、生活者がそれぞれの視点で知恵を出し合って、災害は発生するものと認識した上で、災害が起きても、それを乗り越える術を持った社会文化「災害文化」の形成に取組んでいます。
ひらめきくらしともしもの研究所の活動についてはこちらから→くらしともしもの研究所|note

※仙台市では、「防災環境都市」を目指し、「災害は発生するものと認識した上で、災害が起きても、それを乗り越える術を持った社会文化」を「災害文化」と呼び、文化醸成に取り組んでいます。➞災害文化事例ポータル(仙台市)
※くらしともしもの研究所は、仙台市災害文化創造事業の一環です。


写真A.JPG
▲「誰かが先生のように答えを持っているのではなく、答えを導くためのスキルをみんなで磨きあうことが大切だと思う」と話す桃生さん

その後、研究の体験として、ワークショップを行いました手(グー)
研究所を自宅と仮定して、「停電が発生したらどのように暖を取るか」をテーマに「自分だったらこうする」と想像をめぐらせました。

写真B.JPG
▲思い思いの「暖の取り方」を書き出す参加者

d.jpg
▲押入れを開けたり、台所を覗いたり、研究所内にある暮らしの道具もヒントにしました。

ワークショップを通じて出てきた暖を取るためのアイデアは
・厚着をする
・温かいものを食べる
・体を動かす(走る、踊る)
・押し入れにこもる
・寝て寒さをやり過ごす
・友人宅に泊めてもらう
など多種多様でしたひらめき桃生さんはアイデアに対して、「正解はなく、自分がこれだと思う方法をとりあえずやってみることが大切」と話していました。

IMG_0081.JPG
▲アイデアを共有

防災に関する活動をしている参加者からは、「『防災』のためのイベントを実施しても、来る人の多くはすでに防災に関心がある人がほとんど。無関心な人にどう届ければよいかいつも悩んでいるが、どうすればよいか」と質問があがり、桃生さんは「自分たちは、遊びやDIYのイベントのように、楽しそう、面白そうと思ってイベントに参加したら、結果的に『もしも』の時の力が身についている、といった意識で実施している」と回答。日々の暮らしがもう「研究」になるんですね手(チョキ)
また、学生の方からは、「幼いころに3.11を経験し、防災について何かしなければと思いつつ何も手を付けられずにいたが、『おいしい』『楽しい』といった切り口からなら続けられると思う」といった意見もありました。それぞれの視点から、「もしも」をどのように生活の中になじませていくのか、わいわいと共有することができました。
他にも、「防災について普段の思考の凝りを取れた気がする」「くらしの延長線上にもしもがあるという考え方にとても共感した」「防災のイメージが変わり、楽しく災害対策をしてみたい」といった感想がありました。

a.jpg
▲終了後も参加者同士で情報交換るんるん

c.jpg

セッションではこれまで、地域防災や、それを担う地域組織の課題、新たな地域運営の在り方、小さな共助のコミュニティづくりなどの視点から防災について考えてきましたが、今回は自分の暮らしを起点に、より自分事として考えることができました。

位置情報詳しい報告は、せんだい・みやぎソーシャルハブのnoteにてご確認ください!


位置情報次回の情報交換会は、220(木)開催!
テーマは、「能登半島地震から1年 ー現状を知り、「次」への備えを考えるー」です。
災害支援や持続可能なまちづくりに向けた各機関との連携強化などの取り組みや、地域に根ざした活動を展開するゲストをお招きします。東北の経験を活かしながら、地域の防災力を高め、次なる災害に備えるために必要な視点や取り組みについて考えます。

0220アイコン1.png
詳細はこちら
| 次へ