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2024年10月16日(Wed) 子どもたちの笑顔と成長を見守り続ける「よりみち〜のんびり食堂」


こんにちは。スタッフの小田嶋です。
9月中旬〜10月上旬、仙台白百合女子大学人間学部グローバル・スタディーズ学科の学生が、サポセンに研修のため来館しました。学生は、地域の課題解決に向けて多様な人のつながりを調整したり、自発的な学習活動を支援したりする「社会教育士」を目指し学んでおり、市民活動支援の現場であるサポセンで5日間にわたって、地域の課題や仙台市内の市民活動団体について理解を深めました。

研修の中で、市民活動の現場へ取材に行き、記事の執筆にチャレンジしました。当ブログで全2回でご紹介します。<前回のブログはこちら>

家今回は、よりみち〜のんびり食堂に参加した、寺澤永愛さんです。

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子どもたちの笑顔と成長を見守り続ける「よりみち 〜のんびり食堂」

突然ですが皆さんは、「こども食堂」という言葉を耳にしたことはありますか?
今回私は、9月22日(日)に仙台市宮城野区にある幸町市民センターで行われた「よりみち〜のんびり食堂」に参加してきました。よりみち〜のんびり食堂は、子どもたちが地域の方々と楽しく、のんびり交流しながら食事ができる場として、2019年7月にスタートしたこども食堂です。幸町地域の市民センターを拠点として、主に毎月第4日曜日の10時〜14時に開催されています。運営しているのは、市民活動団体「よりみちの会」です。

〜子どもも大人も楽しめる地域の場〜
この日はあいにくの雨で、私自身「子どもたちが来るのかな?」とドキドキしながら待っていました。すると、11時を過ぎたあたりからどんどん子どもたちが遊びに来て、最終的に親子合わせて30人が来場しました。他の学生ボランティアの方によると、お昼近く、大体ごはんが出来上がるころに子どもたちがお腹を空かせて来るそうです。
ごはんができるまで、子どもたちは工作をして遊んだり風船でバルーンアートをしたり、様々な遊び方をしていました。

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▲この日の工作は、お月見をモチーフとしたうさぎが主役です。左側の部分を引っ張るとうさぎが餅つきをするようになっています。

さて、ごはんの時間がやってきました。季節に合わせてメニューを考えているそうで、今回は秋の食材を使ったレシピだそうです。

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▲この日のメニューは、おくずかけ、魚のムニエル、青菜のおひたし、炊き込みご飯、梨でした。

お料理を作っているのも地域ボランティアの方々です。「子どもたちが喜んで食べている姿を見るのがやりがい。料理を作っている自分たちも、学生時代の調理実習を思い出して楽しいです」とおっしゃっていました。また、お料理に使われている食材は、地域の方や企業からの寄付、フードバンクから提供してもらった食材が使われていました。

〜人と人とのつながりが大きな力に〜
最後に、よりみちの会 代表の植村さんにお話をお伺いしました。今日、貧困により家庭で十分にごはんを食べられていない子どもたちや、両親が共働きのため1人で食事をとる子どもが多く見られます。植村さんは、そんなニュースを見て「自分たちにも何かできないか」「子どもが安心してごはんを食べられるところをつくりたい」と思うようになり、よりみちのんびり食堂をスタートさせたそうです。最初は仲の良い友人同士だけで始めた食堂が、今では、多くのボランティアをはじめ、幸町南きずな会の有志メンバー、みやぎ生活協同組合の職員など、たくさんの人の支援もあり成り立っているとおっしゃっていました。また、新型コロナウイルスの影響で、こども食堂の開催が制限されてしまった際には、「こども食堂は開けなくても、食事を届けることはできる」と、子どもたちのために配食を続けたそうです。
植村さんのお話を受けて、こうした私たち大人の思いや、協力が子どもたちを救えるきっかけとなるのだなと感じました。

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▲よりみちの会 代表の植村さん(写真左)
「楽天イーグルス フードドライブ活動」によって集められた食料の贈呈式の様子

私自身、今回初めてこども食堂を訪れたのですが、子どもたちが終始笑顔でご飯を食べていたのが一番印象に残っています。
この日の活動を体験して、子どもたちには無限の可能性があるのだなと感じ、それを私たち大人が支えていきたいと思いました。みなさんもぜひ「よりみちの会」に参加して、当日の運営などをサポートしてみませんか?きっと子どもだけでなく、皆さん自身も成長できると思います。
気になった方は、団体にお問い合わせください。(申し込みなしの当日参加も可能だそうです)

よりみちの会
活動日:毎月第4日曜日 10時〜14時
場 所:幸町市民センターなど
電 話:090-2887-1556(植村)
メール:kagayakinobuko★gmail.com(★を@に変えて)

寺澤永愛

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