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2024年09月17日(Tue) つながりのある、暮らしやすいまちづくり<兵庫県の浜甲子園団地のエリアマネジメントに学ぶ>HITOTOWA


こんにちは。スタッフの松村です。9月5日、サポセンの市民活動シアターで、
「多様化する時代に、地域はどう変わる? 〜今の時代に沿う地域自治・地縁コミュニティを考える〜 」と題したトークイベントが開催されました。

このイベントは、せんだい・みやぎソーシャルハブの事業の一環で、共にプロジェクトを行うNPO法人都市デザインワークスが企画し、同団体の田川浩司さんが進行を務めました。

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▲サポセンの市民活動シアターに、市内外の町内会、公民館、こども園、企業などから33人が詰めかけました。

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▲奥河洋介さん

ゲストは、大阪・兵庫などでコミュニティデザインに携わるHITOTOWA奥河洋介さんです。今の時代に沿うような地域自治・地縁コミュニティのあり方について事例を交えながらお話くださいました。

HITOTOWAの、エリアマネジメントの根底にあるのは、ネイバーフットデザインという考え方です。
ネイバーフッドデザインとは「同じまちに暮らす人々が、いざというときに助け合えるような関係性と仕組みをつくること」。HITOTOWAはこれを、孤独・孤立や環境問題など日本の都市が抱える社会課題の解決へつながり、またそこで暮らす人々の幸せにつながるものだと伝えています。
次項有書籍はこちら(英治出版)→https://eijipress.co.jp/products/2305

例えば、子育て時期、高齢になった時、災害時、「周囲の支えが必要になるタイミングで、その状況になってから、近所で助け合える関係をつくるのは難しい。日頃からつながりをつくっておく必要がある」と奥河さんは話します。

このネイバーフッドデザインを土台としたコミュニティづくりの事例としてお話してくださったのは、兵庫県西宮市の浜甲子園団地地域の建替・再開発事業に伴うエリアマネジメントです。
2016年に、UR都市機構との官民連携パートナーシップによって一般社団法人まちのね浜甲子園を設立し、事務局運営として伴走しながら住民たちと、「つながりのある暮らしやすいまちづくり」に取り組んできました。6年支援に入り、2023年に、ぴかぴか(新しい)運営主体が住民・活動者へ本格移行ぴかぴか(新しい)となりました。
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住民同士の緩やかなつながりを生み出し、子育てや健康、防災減災などの課題に多くの住民が関わり、エリアの価値を高めていくためには、どのようなことが重要なのか…
奥河さんは、6年をふりかえり、試行錯誤の結果これが肝だった!ということや、大事にしてきたことを5つ、お話ししてくれました。

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1地域活動で目を向けるべき人は、いつも団体や活動に関わってくれる人よりも、これまで関わったことがない人。
2地域に必要な機会は、地域が一つになる大規模イベントよりも、小規模で、参加者同士が交流できる機会。
3地域の活動は、時代や世代を超えて長く継続するよりも、一人ひとりの声・ニーズに応じて都度企画
する。
4今後の地域活動を担うのは、自治会や地域団体よりも、「これがやりたい」と思いを持つ人や「得意なことがあるよ」という人。
5地域が運営する常設拠点の目的は、住民の居心地のいい居場所づくりよりも、コミュニケーションの接点づくり。

上記のようなことを大切に、住民組織である「まちのね浜甲子園」の方々だけでなく、多くの住民が地域情報を受発信し、興味があるテーマ型のコミュニティに参加したり、自分でイベントや交流会を企画したり、それを顔見知り同士がサポートしたりするようになったそうです。

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参加者からの質問も交えながら、テーマを深堀り。

5つのポイントを実践するために、奥河さんはじめ事務局の方々がどんな声がけやアクションをしてきたのか…
誰かと誰かと関わろうとしたり、地域に関わろうとする時の住民の変化に丁寧に寄り添う、細やかで多様な「関わり方の工夫」も、参加者からの質疑に応えながらお話してくれました。
例えば、
・いつもイベントに来てくれる人を、運営側に少しずつ巻き込みたいときは「次回、少し早く来て準備手伝ってくれませんか〜?」と声をかける。
・イベント参加者の動機は、知っている人いる、その人が企画してるか。がほとんど。そもそも知っている人がいる状況をつくれるかが大事。
※企画の面白さだけだと人は集まらない。
・地域の人たち一人ひとりの興味や得意に関心を寄せて、関わりしろをみつける。
・顔見知りでOK。関わらない自由も認め合う。
などなど…

参加した方からは、
「自分の地域の場合は…と、頭フル回転で聞きました」
「共感した。地域運営における、”継続の美学”が、担い手不足という苦しみを生んでいる」
などの感想がありました。

ひらめき詳しいレポートは、せんだい・みやぎ市ソーシャルハブのnoteでもご報告する予定です。
お見逃しなく→https://note.com/socialhub