2022年10月31日(Mon)
ひきこもる女性たち〜サポセンブックレビュー〜
こんにちは、スタッフの鈴木です。 サポセンの図書コーナーからオススメの本をご紹介します。 ひきこもる女性たち 「男は仕事、女は家事」という固定観念から、女性は社会から孤立した状態にあっても、家事や育児さえしていれば「ひきこもり」と認識されづらい課題があります。彼女たちの背景には、性被害や家庭内暴力など、他人には打ち明けにくいトラウマを抱えているケースも少なくありません。本書では、女性のひきこもりの実態から、当事者同士が気軽に話せる場の大切さや、新しい働き方について考えます。 筆者の池上さんはジャーナリストとして主にひきこもり問題に関心を寄せ、取材・執筆活動を行う傍ら、ひきこもり支援を行うNPO団体に所属。当事者と当事者家族の交流の場づくりに取り組んでいます。メディアで男性のひきこもりが数多く取り上げられる一方、女性のひきこもりは認識されにくいことに課題意識を持ち、本書では取材活動の中で目の当たりにした、女性のひきこもりについて取り上げています。 本書で紹介されている女性のひきこもり事例の中には、性犯罪や暴行に至らなくても、学校や職場で容姿をからかわれる、家族から自分とは異なる価値観を押し付けられる、一見些細に思える出来事の積み重ねが大きな傷となってしまうケースも多くあります。これは女性に限らず、誰もが経験することではないでしょうか。この本を読んで、誰もが生きやすい社会とは何か、一緒に考えてみませんか。 著 者 池上正樹 発行所 KKベストセラーズ サポセンで本を借りよう! 貸出期間は2週間で、1人1回につき2冊までお貸出ししています。 サポセン1階「マチノワひろば」に貸出図書の一部を設置しています。閉架資料もご覧いただけますので、スタッフまでお気軽にお声がけください。 →サポセン在庫書籍一覧(20220417更新) |