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2022年10月22日(Sat) “普通“の呪縛から私たちを解き放つ「アートの力」<市民ライターレポート企画>いづいちゃんねる


スタッフの松村です。
「いづいっちゃんねる」は、毎回ひとつの社会課題をテーマに、仙台市を中心に県内で課題解決に取り組んでいる団体をお招きし、現場で活動する人たちの生の声をお届けしている番組です。2022年8月19日の配信では、NPO法人ワンダーアート代表、高橋雅子さんをゲストにお迎えして、「『普通』って何だろう?アートの現場から」と題した番組を生配信しました。
配信会場で視聴してくれた市民ライターの佐々木眞理さんから感想を投稿いただきましたのでご紹介します。

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“普通“の呪縛から私たちを解き放つ「アートの力」



気持ちを解放してくれる魔法の力

病院を舞台に行われる“ホスピタルアート”、“ハッピードールプロジェクト”のお話に驚きました。既成の枠にとらわれず、病院という白一色に近いイメージをもつ場所を元気な楽しい空間に生まれ変わらせるなんて、すごいことを考える人がいるものだと。
そして、作品に取り組んでいる子どもたちの輝く笑顔に引き付けられました。見ているこちらの心も自然に明るくなります。アートには人の気持ちを開放する力があるということが、子どもたちの表情から一目瞭然です。病院とアートを結び付けた高橋雅子さんの大胆さとしなやかさに、心底脱帽しました。

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▲高橋雅子さん

個々の世界がつながった
入院患者の中には、手足を動かせず言葉もしゃべれず、ほとんど自分の意思を表明できない人がいるということは知識としては知っていましたが、その人たちの置かれた状況をリアルに想像することができていたか?と言われれば、恥ずかしいことに他人事だったことに思い当たります。今はコロナの影響で自由に人と直接会うことができない反面、世界中の病院の子どもたちが病院に居ながらにしてつながることができるようになったということを聞き、少し安堵しました。ここで、患者さんだけではなく、その純粋なまでの反応から仕掛け人である高橋さんご自身も新たな気づきを得ていらっしゃることが意義深いと感じました。人と人との関係は相互に影響を与え合うもので、どちらか一方通行ではつまりません。その端緒を開き、周りを楽しい渦に巻き込んでゆく高橋さんのパワーは一体どこからくるのだろうかと、お話に耳を傾けました。

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生きづらさから自分を解放する
私たちは、さまざまな先入観・思い込みに囚われています。それらが、自分を縛り、人を縛り、生きづらくしていますが、なかなか抜け出せないのも事実です。そんな自分の心を自由に解放してくれる魔法のような力をアートは持っています。言葉を超えてつながれる、言葉がなくても伝わる、心に直接飛び込んでくるもの。固定観念を、自分の頭で作り上げた一方的な枠組み・ものの見方を自由に飛び越え、もともと私たちの中にあった自然な感情を取り戻させてくれるとのお話に興味を惹かれました。被災者や障がい者、入院患者の方といった、ごくあたりまえの日常を失った人々だけでなく、そうでない人々もまた、日々生きづらさに悩んでいます。それは、日々の暮らしの中で私たちが知らず知らずにため込んでしまっている思い込みのせいであり、世界に様々な線引きをし、人を、自分を縛り付けてしまっていることがよくあります。これは、私たち人間が幼いころから社会で生活してきた中で身につけてきてしまった負の遺産です。思い込みや線引きをすることを身につけなければ、逆に社会の中で暮らすことが困難になるのかもしれません。生まれ育った社会や文化の中で生きていくのは私たち人間の宿命ですが、時に既成概念から放たれ、自分本来のものの見方、感じ方を取り戻す瞬間があってもよい、そしてそんな機会をアートが与えてくれると高橋さんのお話から感じました。心惹かれる魅力的な色や形、心を揺さぶるものとの出会いに身を委ね、心をリセットしてみませんか。

“普通“の呪縛から解き放たれ、みんなとつながる
日本の社会はまわりにも同じ考えを強要する同調圧力が強いと言われますが、大多数の人と同じ“普通”から外れていることでいじめや仲間外れに発展することも多々あることと思います。そのようなバックグラウンドを持つ日本人の一人として、「みんなそのままでいい」という高橋さんのメッセージは心に響きました。年齢・性別・性格をはじめ、それぞれに違った背景をもつ私たち。アートが、がんじがらめになった人の心を自由に解き放ち、すべての違いを超えてつながる魔法のような力をもつことを知った今、その力を借りて、多様性を認め合い、皆が対等な関係でつながり合い、思いを寄せ合う社会を作れたら・・・と願わずにはいられません。

市民ライター 佐々木眞理

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