2021年04月23日(Fri)
不登校は、どの子にも起こり得ることで決して問題行動ではない<多様な学びを共につくる・みやぎネットワーク>〜ぱれっと取材日誌〜
こんにちは。スタッフの水原です。 ぱれっと4月号では、県内のフリースクールや親の会など9団体が所属している、「多様な学びを共につくる・みやぎネットワーク」(以下、みやネット)の取り組みを、協働によるまちづくりの事例としてご紹介しています。 みやネットは、不登校の子どもが教育の機会を失わないために、多様な居場所や学びの場を提供できる地域社会をつくろうと、2019年4月に設立されました。 今回、取材にご協力いただいたのは、みやネットに所属されている4団体。Social Academy 寺子屋 橋信行さん、ふとうこうカフェinせんだいみやぎ 代表理事 武山理恵さん、一般社団法人フリースペース道 代表理事 橋雅道さん、フリースクール in ごきげんサロンこころのテラス 代表 坂井純也さんの皆さんです。 ▲左から、橋信行さん、武山さん、橋雅道さん、坂井さん 皆さんはご存知でしたでしょうか? 宮城県では小中学生1000人あたりの不登校児童生徒の割合が全国1位であることを! しかも4年連続でです。(「2019年度児童生徒問題行動・不登校調査」より) 不登校児童生徒の割合が全国1位である宮城県で、 みやネットでは、不登校についてこのように発信しています。 「不登校は、どの子にも起こり得ることで、決して問題行動ではない!」 取材でお話を伺い、不登校がダメなことだという考えがあることで、学校の先生は学校に戻すべきと働きかけてしまう。不登校の子どもや親は、いつか学校に戻らなくてはいけないのに戻れないことで自己嫌悪に陥ってしまう。先生も、子どもも親も、皆で苦しんでいるのだと分かりました。学校に戻りたくても戻れなくて、殆どの子どもが家にいる、ということを知りました。みやネットの皆さんは、そんな子どもや親に、学校に戻ることだけが目的ではないということや、学校以外にも学ぶことができる居場所があるんだよと発信しています。 また、みやネットでは、2020年11月に不登校の子どもを持つ保護者を対象にしたアンケート調査を実施。学校に行かなくなった主な要因は?という質問に対して、回答の1位は「学校の雰囲気が合わない」、2位「先生」、3位「友人」と続いていました。 みやぎ不登校 4,000 人アンケート⇒★★★ フリーアンサーの回答欄には、「これまで不登校の親にアンケートなんて取ってもらったことなんてなかった」「話を聞いてもらえて嬉しい」といった声や、苦しい思いが回答欄にぎっしり書き込まれているなど、短期間の実施にも関わらず160件もの回答があったそうです。 橋信行さんは、「アンケートを読んで、改めてこの声を社会に伝えていかなくてはいけない」と、活動への気持ちを新たにしたと話してくださいました。 ▲フリースクールには、「自分がダメだから不登校になったと思い傷ついた子どもと、自分の育て方が悪かったのではと更に傷ついた親がうちにくる。先ずは、楽しいと思ってもらえる状態に戻すことから始める」と話す、フリースクールを運営する坂井さん(写真右奥) みやネットの活動から、多様な学びの中の選択肢の一つが、学校に行くということだと知ることができます。 ぱれっとバックナンバーはこちらから⇒★★★ ------------------------------------------------------------ みやネット関連情報をサポセンブログで紹介しました ------------------------------------------------------------ 4月26日に、みやネットのメンバーが講師として登壇されます! (ぱれっとで取材した、橋信行さん、坂井さんも登壇されますよ) 不登校に悩む子どもを支える親や、不登校支援を行っている皆さまへ<不登校支援勉強会>4/26開催のお知らせ みやネットの武山さんをゲストに迎えて動画を配信しました! いづいっちゃんねる配信しました!<子どもたちが学び方を選択でき、のびのびと育つことができる社会へ> みやネットでは、子どもの多様な居場所を掲載した「みやぎ子どもの居場所マップ」を2020年11月に発行しています。 学校以外の多様な学びの場を<「みやぎ子どもの居場所マップ」を活用しよう>みやネット |