2020年12月02日(Wed)
「吃音を知っていますか?」東北吃音ネットワーク代表石川大智さんにお話しを伺いました~ぱれっと取材日誌〜
こんにちは、スタッフの水原です。 ぱれっと12月号の突撃レポートでは、「東北吃音ネットワーク」の代表石川大智さんにお話しを伺いました。 東北吃音ネットワークは、吃音者に正しい情報を発信し、適切な医療や福祉につなぐと共に交流する場の提供をしています。設立は2019年8月。仙台を拠点に活動しています。 代表の石川さんも、吃音当事者です。 ![]() 話し言葉が滑らかに出ない発話障がいの一つです。 言葉が滑らかに出ないと言っても、色々な症状があります。代表的なのは次の3つの症状です。 @同じ音を連発する。「かかか からす」 A音を引き伸ばす。「かーーらす」 B発生までに時間がかかる。「……からす」 というもの。 ![]() 子どもの場合、「ことばの学校(ことばに課題がある子どものために設置された教室)」があったり、学校や地域からの支援があり、居場所がある場合もあるそうですが、大人になると居場所が無いとのこと。ちなみに、成人の100人に1人が吃音だそうです。 ![]() 団体では、定期的に交流会を開催してきました。 2020年3月には「吃音Bar」を開催。お酒を飲みながらの夜の当事者会も開催しているそうです。 ![]() ▲写真左が東北吃音ネットワーク代表の石川さん 3月以降は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮して、オンラインでの交流会を開催しました。 「東北には吃音者支援の団体が少ない。オンラインで交流できれば支援の輪が広がるのでは?!」 良いアイディアだと思えたオンライン交流会でしたが、開催してみると「吃音とオンラインは相性が悪く、吃音で言葉が出てこないのか、オンラインの不具合で音声が聞こえないのか判断ができない…」という困ったことが起こりました。 「吃音が原因で子どもの頃から、からかいやイジメにあってきた人は、自己肯定感が低く、うつ病や社交不安症を併発することが多い」と石川さん。 石川さん自身も「吃音で、上手く話すことができなかったら…」というストレスから、数か月前までは精神科に通院していたということを取材の中で話してくださいましたが、 オンライン交流会では、吃音症状が出ている自分の姿をオンライン画面で見るのが嫌、他人の視線が怖いなど、上手くいかず数回で断念しました。普段のリアル交流会では、座る場所を変えて人と視線が合わないようにするなど、工夫をしているそうですよ。 新型コロナが落ち着いたら、交流会を再開するそうです。 「吃音Bar」もまた挑戦するそうですよ ![]() 参加されたい方は、ぜひ団体情報をチェックしていてください ![]() ![]() HP:https://stutteringnet-tohoku.jimdosite.com/ Twitter:https://twitter.com/stutteringnet_t |