2020年05月08日(Fri)
米国オレゴン州の都市・ポートランドの「魅力の謎」を紐解く〜サポセンブックレビュー〜
![]() スタッフの矢野です。 サポセンの図書コーナーから、オススメの本をご紹介します。 今回、ご紹介する本はコチラです。 ポートランド 世界で一番住みたい街をつくる ![]() ------------------------------ 著者名 山崎満広 発行者 前田裕資 発行所 株式会社学芸出版社 ------------------------------ 「世界で一番住みたい」と謳われる米国オレゴン州の都市・ポートランドの魅力の謎を紐解く本です。 ポートランドは公園やオープン・スペースなどの自然と調和がとれている一方で、 交通網や経済も発達しており、徒歩20分圏内で普段の生活に必要なものが何でも揃う街づくりがが特徴的です。 街全体をコンパクトに設計することで、市民はもちろん車のない観光客も歩いて楽しめる構造になっています。 また、ポートランドの経済が効率よく回る仕組みもいろいろと紹介されています。 例えば、平日しか使わないオフィスビルを商業施設やホテルを入居させたことにより、昼夜人口のバランスをとったり、公共交通機関の利用を増やすことで、駅から通りを歩く人が増え常に賑わいが生まれるようにしたり、様々な工夫がされています。 地元に関心を持つ市民が多く、まちづくりに関する市民参加率は高いのも特徴です。 地元でとれた野菜や果物、地域の企業がつくった製品を購入するなど積極的に地産地消に励んでいます。 ほかにも、同性愛者やボヘミアンなど様々な個性を持った人や多様な文化などを受け入れる開放的なスタイルを持った都市であり、市民の人権を守る取り組みも見られます。 このようなポートランド流の取り組みが街を持続でき、世界中から住みたいと支持される理由なのではないかと思いました。 理想の街づくりのヒントになる内容がこの本に凝縮されています。 市販でも手に入りますので、おうち時間にぜひ読んでみてはいかがでしょうか。 ※サポセンは現在臨時休館中のため、図書の貸し出しサービスを休止しております。 新型コロナウイルスが終息し、サービスを再開できるようになりましたら、 ぜひご活用ください。 ![]() |