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2015年02月04日(Wed) 避難者1800人を支えた力を、世界が学びたい


 仙台は3月世界193ヵ国の人々が参加する国際防災世界会議を迎える。「市民協働と防災」テーマのフォーラムには仙台市青葉区宮町の地域情報誌「038(おみや)プレス」が出展する。編集委員は地域力を鍛えるイベントを推し進める傍ら、情報誌を発行する。東日本大震災の時、宮町の指定避難所に来た人々におもてなしの心で接した地域住民の力の源泉を伝える。

 編集委員は地域の様々なメンバーとしてイベントを繰り返しながら住民の連携の輪をもっと広げたい思いから編集委員会を組織した。6ヵ月間の勉強会を経て2011年3月1日の8ページのカラー印刷の創刊号を発行。地域の情報がある世帯に止まらないでみんなと共有できるように宮町の約5,500世帯の全てに年に4回無償で配布する。

 特集記事の多くは地域のイベントの案内。5年に1回の東照宮の神輿行列、商店街の人々の思いに触れてつながりを深めるために編集委員が年4回実施しているツアーなど。イベントの情報を発信しながら、地域の人々の関わりが増えていくことを嬉しく感じる。

 創刊号の特集記事は宮町の東六番丁小学校にある満開の桜の下で生バンドの演奏を楽しめる音楽祭だった。東六地区連合町内会が学校の協力を得て住民に開放する場として立ち上げた。

 しかし、音楽祭は中止された。東日本大震災が発生。指定避難所だった東六番丁小学校には住民のみならず仙台駅から近いため旅行者や通勤者を含め1,800人が寄り集まった。廊下の冷たい床に腰を下ろすのが精一杯だった。校長先生は寒さと飢えのみが仙台の思い出になることは困ると思った。日頃から学校と連携していた連合町内会、商店街、住民が教職員と協力しながら、避難所が閉鎖されるまでの14日間避難者に安心できる環境を届け続けた。

 閉鎖後、全国からインターネットを通じて宮町に感謝の言葉が発信された。校長先生は言う。避難者を支えた力の源泉は「地域住民の関わりの賜物でした」。

避難者1800人を支えた力を、世界が学びたい.jpg

(朴俌俓 バク・ボキョン)