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サポセン@仙台
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2016年04月07日(Thu) マチノワ・ラボ創発する協働へ〜全国の事例から仙台の協働を考える〜


サポセンでは、108万都市仙台でより複雑化する社会の課題解決のために、協働によるまちづくりを次のステージに進める調査研究を平成27年度から行っています。
1年目は、次の3種類の調査を、専門的視点を持つ2団体、一般社団法人パーソナルサポートセンター、NPO法人都市デザインワークスと協力して行いました。

(1)仙台市の市民活動支援策の基礎調査
(2)文献調査
(3)全国の先進事例の事業スキーム調査

3月22日(火)に「マチノワ・ラボ創発する協働へ」と題して調査報告会を実施しました。
ゲストは、横浜市政策局の関口昌幸さん。
定員を超える51名の皆さんにご参加いただきました。

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▲会場はサポセン地下1F、市民活動シアター。
 調査資料を自由に閲覧していただきました。

■報告(1) 「仙台市基礎調査」
NPO法人 都市デザインワークス 理事 佐藤芳治 さん

仙台市役所各課が実施する、市民活動促進事業や市民協働事業など基礎調査した結果を報告しました。
複数の支援事業を組み合わせて活用し、挑戦的な取組みをしている地域がマッピングにより明らかにされました。

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▲仙台市の市民活動支援策をマッピングして説明する佐藤さん

■報告(2) 文献調査
「東日本大震災の復興支援を事例にサードセクターの現在と施策の方向性について」
一般社団法人 パーソナル・サポートセンター 理事 菅野 拓 さん

東日本大震災からの復興において、NPOやNGOといったサードセクターはさまざまな活動を行いました。
被災地全域で見ると関東に主たる事務所を置く団体の影響力が多く見られましたが、仙台市においては地元組織が主要な支援活動を担っていたことが、活動資金の使用率の比較から見えてきました。
これは震災以前からNPO振興施策が取られており、市民活動団体の組織が多く、資金・設備・人材の地域における蓄積があったことなどが考えられます。今後予測される社会問題に対し、予防的な対応ができる可能性が見えてきました。

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▲震災後のNPO法人や一般社団法人などの実情を解説する菅野さん

■報告(3) 「全国の地域や社会課題解決の7つの先進事例について」
仙台市市民活動サポートセンター センター長 菊地竜生

全国から厳選した地域の課題解決およびまちづくりに関する7つの事例を紹介。
着目点と事業スキームについて、地域経営のあり方や自立・連携・創発の支援策の先進事例の事業スキーム調査の報告を行いました。
調査から、課題解決活動が市民主体のアクションから始まり、そこから課題解決モデルが生まれ、社会に広まるという一定のパターンが見えてきました。

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▲視察を行った全国の事例から見えてきたことを語る菊地センター長

■話題提供 「横浜市におけるオープンイノベーションの取組み」
横浜市政策局政策課政策支援センター 担当係長 関口昌幸 さん

行政が保有しているデータを、誰もが二次利用可能な形式で公開するオープンデータ。横浜市は、全国自治体の中でも先進的にオープンデータ戦略を加速させており、民間と手を取り合って“オープンイノベーション”を実現しようとしています。関口さんは市のオープンデータ推進の担当者です。
オープンデータ活用から始まったオープンイノベーションの考えや、積極的に開催されている未来の横浜を語り合うフューチャーセッション、地域を考えるリビングラボ、社会問題化する介護と育児のダブルケアに対する取り組みなど、まさに現在進行形の横浜市の話題を提供してくださいました。

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▲オープンイノベーションの取り組みについて熱く語る関口さん

■ディスカッション 「全国の事例から仙台の協働を考える」
後半のディスカッションでは、「行政に頼らない民間のアクションが発生するには」とか、「若者の人材育成策」、「今までの組織で対応できない領域の課題解決」など多岐にわたる内容の対話がありました。
仙台でも、データと共に社会課題の現場を可視化をする仕組みや、課題解決を語り合う場が必要だということが見えてきました。

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▲会場の様子。参加者のみなさんの真剣なまなざしが印象的でした。

■ファシリテーショングラフィック
NPO法人あきたNPOコアセンター 理事 稲村理紗 さん

今回は、マチノワラボせんだいで話された内容を、話と同時にファシリテーショングラフィックの手法で可視化しました。専門的な話題が多い内容でしたが、可視化したことにより参加者の皆さんと内容を共有しながら理解をすることができました。
グラフィックを描きながら、「イノベーションはわからないところにワクワクして向かって行くこと」と、「大人が未来に希望を持って生きて行くこと」が大事だと感じたそうです。

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▲稲村さんの手には常にマーカーがスタンバイしています

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▲全体を通して出来上がった8枚のグラフィック


ひらめきマチノワ・ラボは、今後も開催します
市民一人ひとりの知恵や経験を持ち寄り、仙台におけるこれからの地域づくりや社会づくりを考え、実践の準備をするための広場です。今回の話し合いを分析して、種や芽を探し出し、これからもラボを開催しますのでぜひご一緒に語り合いましょう!

ひらめき報告書について
今回報告した内容は、「市民社会形成に必要な施策検討に向けた調査研究事業報告書」(仙台市市民活動サポートセンター)としてまとめ、後日公開予定です。