こんにちは。スタッフの松村です。
サポセンでは日々、「何かしたいけれど何から始めていいかわからない」「地域課題を、こんなアイディアで解決する活動を始めたい」などなど、地域づくり、ボランティア活動、市民活動に関するご相談が寄せられます。
普段は、サポセン窓口でお話を伺うのですが、今回は宮城野区中央市民センターに出張です。
市民センターの若者事業「まいぷろ」をお手伝いさせていただいているということもあり、スタッフの佐藤と行ってきました。
今回のサポセンのミッションは、宮城野区中央市民センターで活動する市民企画員の方々のこれまでの活動を整理し、誰かに伝えられるカタチにすることです。
現在、「未来に伝えたい”宮城野の記憶”」と題し、2つの企画が大詰めを迎えています。
まずは、いつも通りそれぞれの方々がどんな思いで、どんな活動をしているのか伺いました。
2つの企画には、メンバーのみなさんの熱い思いが込められていました。
「あれも、これもやってみたい!」「伝えたいことがたくさんある」と、話は尽きません。
▲市民企画員の西井明美さん(写真右)と、村山智基さん(写真左)は、昔ながらの宮城野区の運動会について、地域の人にインタビューをし、調査してきました。昔の運動会の良さを伝えようと、今度、宮城野区の子ども会に所属するお母さんたちに向けて、20分で取り組みを発表するとのこと。
何を、どう伝えれば、運動会に関心を持ってもらえ、良さが使わるのか…。
発表に向けて、内容を取捨選択しタイムテーブルを作成することが、今日のゴールです。
▲一方、市民企画員の佐藤千恵子さん(写真左)と北畠宏さん(写真右)は、宮城野の歴史や魅力を後世に伝えていくために、地域の人たちと一緒にカルタをつくり、遊びを通じて広く多くの市民に宮城野の魅力を伝えたいと活動中です。
目下のミッションは、カルタづくり。しかも、地域の人達を巻き込むことがポイントのようです。
多くの市民…これほど漠然とした対象はいません。まずは、市民センターを中心に活動している歴史系サークルに所属する人たちをカルタづくりに巻き込むため、どんな投げかけをすればいいのか。自分たちの活動について、説明できるようになることをゴールとしました。
▲今回はワークシートを準備してみました。少し視野を広げてみるシート。
誰かに自分の活動を伝える際、伝える相手が「活動に参加したくなる」「活動に共感する」「寄付をしたくなる」など、「どうなってほしいのか」をしっかりイメージすることが大切です。
そのために伝えるべきことを取捨選択し、整理していきました。
3時間のワークショップはあっという間…。
みなさんのワークシートには文字がびっしり。
西井さんと村山さんの、「お母さんたちに運動会の良さを伝えたい」というシンプルな思いからは、「希薄化するコミュニティ」に対する問題意識が浮かび上がりました。運動会の良さを共有したうえで、本当に伝えたかったことは、「ちょっと面倒な人づき合いも、自分やこどもたちにとってたくさんのメリットがある」ということでした。
千鶴子さんと畠山さんは、歴史系サークルに所属する人たちにカルタづくりに賛同・参加してもらうために、これからどんなことをすればいいのか。ゴールに向けた事業計画のようなものをワークシートにびっしりと書き込みました。
始めは、目の前のイベントや、講座企画をどうしようか…そんな話が飛び交っていました。でも、みなさんの中には「将来、自分たちの活動によって地域の人や自分たちの暮らす街がこうなっていたら素敵だなぁ…」というしっかりとしたイメージがあったことが分かりました。
みなさんからは、
「自分たちの活動について文字にする難しさを知れた」
「これからは、自分の頭の中だけで内向きに考えるだけではなく、表に出して考えて進めるようにしたい」
「自分たちの活動の道しるべが見えた」
など、感想をいただきました。
私たちは、自分たちの住むまちの魅力を伝えたり、暮らしの中で気が付いた課題を解決しようと日々活動する方々のパワーは本当にすごいと実感。
サポセンは、これからも地域で活動するみなさんを応援するため、各種相談や情報提供を行っていきます。