2026年06月15日(Mon)
【スタッフレポート】スナック都ろ美<嚥下障害があっても食べることにワクワクしたい>こども用福祉用具と介護テクノロジー展
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こんにちは。スタッフの松村です。 5月29日、30日に展示会「第1回 TOHOKU KIDS’ DREAM FESTA こども用福祉用具と介護テクノロジー展」に行ってきました!福祉用具の紹介だけでなく、食、テクノロジー、医療、教育など様々なテーマでのセミナーも開催されていました。 今回のブログでは、特に印象に残った一般社団法人mogmog engine(スナック都ろ美)の取り組みについてご紹介します。 -------------------------------------------------------------------------------------- 第1回 TOHOKU KIDS’ DREAM FESTA こども用福祉用具と介護テクノロジー展 -------------------------------------------------------------------------------------- ▲会場は東北福祉大学 仙台駅東口キャンパス(展示・セミナー室) 主催したのは、福祉用具を必要とするこどもや大人、その家族のコミュニティづくりをするNPO法人ハローです。イベントの開催や、福祉用具等に関する情報の発信を通して人と人・人とモノをつなぐ事業を展開しています。 △展示されている道具から、障がいのある子どもたちやその家族が、日ごろどのようなことに困っているのかを知ることができました。 --------------------------------------- 一般社団法人mogmog engineとは --------------------------------------- みなさんは、摂食嚥下(せっしょくえんげ)障害を知っていますか? 食べ物や飲み物を口に入れてから胃に送るまでの一連の過程に障害が生じる状態を言います。 一般社団法人mogmog engineは、東京を拠点に、摂食嚥下障によって噛む力、飲み込む力が未発達・低下している子どもとその家族の食支援をしています。 共同代表の永峰さんには、摂食嚥下障害のあるお子さんがいます。 毎日の食事と向き合うなかで、情報が少なく子育てに苦労した経験から、食事支援が必要な子どもがいる親のためのコミュニティ「スナック都ろ美(とろみ)」を立ち上げました。 △団体ホームページには、実現したい風景が描かれています。 掲げるビジョンは、「食を通して、インクルーシブな世の中を創りたい!」です。噛む力、飲み込む力が弱くても、メニューやお店の選択肢を狭めることなく、気軽に気楽に食を楽しむことを目指し、様々な事業に取り組んでいます。 ▲展示ブースの前で。共同代表の永峰さん(左)と「スナック都ろ美」宮城店の”おかみさん”松本さん(右) 注目 スナック都ろ美 月に2回、オンラインで全国から親御さんが集うバーチャルスナックです。 情報交換をしたり愚痴をこぼしたり、悩みを相談し合える場所です。 日本各地に「おかみさん」と言われる現地ママがいます。東北には、秋田と青森についで、宮城にもネットワークがひろがっています 登録して常連になろう!→https://snack-toromi.com/snack/ 注目 親御さんたちのアイデアを集めた インクルーシブフードの開発 突然ですが、摂食嚥下障害のあるお子さんは日ごろ、どのような食事をしているかご存じですか? 例えば、永峰さん宅の場合、とりの唐揚げが夕飯だとすると、通常の唐揚げを作った後、それをミキサーにかけて適度なペースト状にします。毎食、離乳食のように手を加え、ひとさじずつお子さんの口に運びます。 「食べやすいように手を加えると、茶色いペースト状の食事になりがち。おいしいね、と子どもに声をかけながら少し申し訳ない気持ちもありました」と永峰さん。開発したのは、とろける触感ながらも、りんごの形をキープしたケーキ、一度ペースト状にしたお肉や卵焼きを、ステーキや厚焼き玉子の形に成形し直したランチボックスなどです。 インクルーシブフードとは、「みんなで同じものを食べる。おいしいねを共有し喜びを叶える食べ物」を指す造語です。そんなインクルーシブフードの開発には、家族みんなで同じものを食べて「おいしいね」と顔を見合わせる。そんな当たり前の時間を叶えたい!子どもたちがワクワクするような食事を作りたい!そんな親心が込められています。 また、咀嚼配慮食品には、既製品もありますが、そのほとんどが高齢者向けの介護食で、子ども向けの食品は少ないという課題もありました。重度の障害があっても、子どもたちは育ち盛りで胃袋も元気いっぱい!赤ちゃんの離乳食や消化に良くて薄味の高齢者食とは、ニーズが全く異なることから、多くの子どもや家族が困っていました。 △通販サイトオープン! 開発には、当事者家族だけでなく、大学や食品メーカー、医師などが力を合わせました。 注目 外食しやすい環境づくり 食事支援が必要な子どもと家族にとって、外食は容易ではありません。 お店のメニューを家族みんなで食べられるように、「食べ物の形状を調整するミキサーなどの器材を持ち込めるだけで外食のハードルはぐっと下がります」と、永峰さんは言います。 永峰さん宅の近くにあるお蕎麦屋さんは、このこと知ってハンドミキサーを店内に設置してくれたそうです。また、「お店の人が、うちの子にメニューを見せてくれて”今日は何を召し上がりますか?”と聞いてくれた時、涙が出るほどうれしかった。子どものワクワクした表情はもちろん、嚥下障害があっても、食事を楽しみにしている一人なんだと、理解してもらえたことが嬉しかった」と、エピソードを話してくれました。 永峰さんたちは、飲食店や、外食産業のオフィスに出向き現状を伝えたり、当事者として一緒にアイデアを考えたり、社内研修をしたり、様々な啓発活動も展開。「障害のある人用に新しいメニューを開発するといった大きなアクションはいりません。フードコートにミキサーなどの機器が設置してあったり、スプーンやフォークなどを貸出すお店があるだけでも助かります。外食しやすくなれば、みんな外に出ていくようになると思います」。そう熱を込めるのは、そもそも、食事支援が必要な子どもたちの存在が社会から見えにくいという課題意識があります。「存在を身近に感じることができれば、相互理解も進み、”食”を通したインクルーシブな世の中に一歩近づくと考えています」と、話してくださいました。 ▲「スナック都ろ美」のブースでは、様々な咀嚼配慮食品のサンプルを配布。 関心のある方は、ぜひコンタクトしてみてください。 困っている当事者の方だけでなく、「何か助けになりたい」「コラボしたい」という方にも多様な関わり方があります。→https://snack-toromi.com/ |





