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陸前高田の「一本松」、遠景の星座は本物 [2012年05月28日(Mon)]
28thsenga.jpg





石田良介画伯率いる日本剪画協会の第28回展覧会が6月23日から、
東京・JP大崎駅前のO(オー)美術館で開催されます(〜27日)。

その案内状は先日ご紹介しましたが、陸前高田の「一本松」、
遠景になっている星座は、なんと、
あの「3.11」の日の夜の星空を描いたものだそうなのです。

天文の専門家としっかり打ち合わせての作品だそうです。

私はこういう人にめっぽう、弱いんです。よくやるものですね。
とりあえず、展覧会で、しっかり現物を拝んできます。

みなさまもどうぞ。入場無料。
涙の優勝 [2012年05月28日(Mon)]
KC4600810001.jpg



涙の優勝が続いている。
 
夏場所で平幕優勝した旭天鵬の涙、
37歳8ヶ月は、本人よりTV観戦した
われわれのほうが泣かされた。
あまりのきつさに故国に逃げ帰った
あの力士、今となっては偉大な先駆者だ。

おそらくは野茂も、
同じような苦闘の青年時代を
アメリカで送ったのではあるまいか。

 そして昨日、日本ダービーを征した
ディーププリランテの岩田康誠騎手。
騎乗に突っ伏しての号泣。
この人は40台前半。
地方競馬からよくぞ頂点まで、拍手!

 そうそう、カズこと、三浦和良の
Jリーグ最高令、45歳のゴール。
あれもよかった。

 それに比べて、
NHK大河ドラマ「平清盛」のつまらなさ、
もとい、分からなさ。

画面に出ているのは清盛の
何に当たるといったテロップか、
家系図でもだしてくれなくては、
われら下々は到底、
付いてゆくことができない。

 感動を与えるって、本当に難しいこと。
私も、宇都宮、韮崎、白河、平戸、東京、神戸と
まわった、あわただしい一週間だった。
講演その他で感動を与えることが
出来たのだろうか。

まずは、ガチンコ勝負にガチンコ人生。
わが身を省みさせてくれた人たちの多い
一週間だった。ブログを怠っているため、
先輩諸兄姉からお叱り、心配、激励を
いただいた。

元気なり。全力で、生きたい、と念じている。
山下さん、プーチン大統領にものが言えるなら [2012年05月28日(Mon)]


DSC01437.jpg

   択捉島紗那の、日本時代からの郵便局。今は一層破壊が進んでいる。






柔道の山下泰裕というべきか、
東海大学体育学部長の
山下教授と呼ぶべきかはともかく、
この人が、朝日新聞(5月23日付)
「私の視点 北方領土問題 
敬う心で引き分けめざせ」と寄稿している。

武人として、あるいは
優れた五輪金メダリストとして
尊敬する人なので、 
しかと拝読させていただいた。

   ☆☆☆  ★★★  ☆☆☆  

 北方領土問題を巡るプーチン大統領の
「引き分け」発言に、
私は同じ柔道家として
大変納得している。

日本はソ連、ロシアと60年以上
交渉を続けているが、

いまだ解決していない。

もはや大統領が言うように、
引き分けしか
落としどころはないのではないか。

日ロいずれの国民も同程度の
不満を残しながら、
決着を図るのである。

 私は外交の専門家ではない。
ただ、両国が自国の主張ばかりして
譲らなければ、
この問題は永久に未解決ということは
分かる。

柔道の大事な精神に
「対戦相手を敬う」がある。

交渉においても自己の主張から離れ、
相手の立場を考えることが必要だ。

 私はこれまで20回ほどプーチン氏と会い、
人柄や日本への好意を肌で感じている。

忘れられないのは、
2005年の来日の際の言葉だ。

 プーチン氏が尊敬する講道館の
創設者、嘉納治五郎直筆の書を贈ったお礼の
食事の席で、氏は
「日本とロシアの間には昔からの
難しい問題が一つある。
逆にこれ以外は何もない。

別の問題を作ろうとも思わない。

両国が知恵を絞って解決したら、
障害はなくなる」と語った。

難しい問題、つまり領土問題の解決と
日ロ関係の強化への思いは、
今も変わらないと思う。

 旧ソ連国家保安委員会(KGB)という
出自から、信用できないとか、
強権的とか言われることもあるが、
私の印象は違う。

2年前、首相府で会ったプーチン氏は、
私の「日ロの信頼関係が深まることを
期待している」という言葉に、
身を乗り出して「お互いにプラスになる形で
経済交流をやりましょう」と言い切った。

真摯(しんし)な態度に、
信用できる人だと確信した。

 柔道も交渉も最後は人対人の関係だ。
プーチン氏は交渉の場では表情を変えず、
本心が読みにくいと聞く。

柔道やKGBで養った観察眼は鋭く、
当たり障りなく立ち回ろうとしても
うまくいかないだろう。

ロシア人は本音の言い合いを好み、
ぶれない人を評価する。

本気でかかることだ。
日本の姿勢が問われる。

 日本へのロシア人の感情は
とても良いのに、
ロシアに対する日本人のそれは

最悪だ。シベリア抑留もあって
無理がない面もあるが、
そこにとどまるのは無意味だ。

プーチン氏はシベリアや極東の
経済発展のため、
日本の進出を期待している。

日本にも利益がある話だ。両国が
互いを尊重し引き分けを
受け入れることが、
国益にかなうと考える。

☆ .。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.

 基本的にこの意見は理解できる。しかし、
山下さん、あなたに期待するのは、
その日本人唯一のといっていい、
プーチン大統領との太いパイプの中で、
以下のメッセージを伝えることではないかと
愚考する。

@ 日本人は一致団結して、
ロシアが実効支配している北方4島の
返還を求めている。

A 4島は日本固有の領土である
にも関わらず、スターリンが間違えて
占拠してしまった。

B 4島の日本への引渡しによって、
日本のみならず世界はロシアを
法と正義を大切にする真の民主国家と
評価するであろう。

C この問題が解決すれば、
日露関係は抜本的に改善され、
それは両国の将来にとって戦略的に
もの凄く重要なものとなろう。

まさか、柔道では一方の選手が
不正を行っても
「引き分け」という結果には
ならないであろう。

そこが解らなくては、わが尊敬する山下さんは
「どこの国の人」ということになりかねない。

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